第2章
戦闘校舎のフェニックス
第53話 緋色暴れます!
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カーラマインも騎士(ナイト)の駿足で駆け出してきた。
俺は短剣を緩急を入れた動きで避ける。
そこへ崩拳でカーラマインを、背後から来た騎士(ナイト)のシーリスの攻撃を裏拳で弾き、体の捻りを加えた独歩頂膝で一撃、騎士(ナイト)二人を戦闘不能にする。
横から来た戦車(ルーク)の雪蘭の蹴りをガードし、足を引っ張ってバランスを崩したところを鉄山靠、最後にイザベラに緩急の動きで接近し、猛虎硬爬山を叩き込む。
これで戦車(ルーク)二人も戦闘不能(ダウン)、俺は雷刃(ライトニングスラッシュ)の電流を止め、オーラを引っ込める。
途端に凄まじい疲労に襲われる。
電流を流してから掛かった時間は五十七秒、結構ギリギリだった。
俺は兵士(ポーン)の相手をしている千秋の方を見た。
予想通り、特に損傷もなく、後から参加した鶇と燕と協力して兵士(ポーン)達を倒していた。
イッセーが千秋達を引き連れ、俺の下まで来た。
「大丈夫か明日夏?」
「さすがに疲れた」
微笑しながら言い、拳をだす。
イッセーも微笑みながら自分の拳を俺の拳に当てた。
部長とライザーの方を見ると、何人かの貴族に言い寄られていた。
「どう言う事だ、ライザー!」
「リアス殿、これは一体!」
貴族だろうと、悪魔だろうと、予想外の事態に混乱する様は普通の人間と変わらねえな。
さて、そろそろあの人が出てくるかな。
「私が用意した余興ですよ」
思った通り出てきた。
出てきた人物に会場にいる貴族達が騒ぎだした。
「誰?」
イッセーの疑問はすぐに解消される。
「お兄様!」
部長の口から出た単語にイッセーや千秋達は驚愕する。
「て事は!」
「ああ。魔王様だ」
「この人が魔王!てか何で知ってるんだ!?」
「昨日会った」
「えぇっ!?」
その時はお前寝てたからな。
「サーゼクス様、余興とはいかがな…」
「ライザー君。レーティングゲーム、興味深く拝見させてもらった。しかしながら、ゲーム経験も無く、戦力も半数に満たない妹相手では些か」
「……あの戦いにご不満でも?」
「いやいや、私が言葉を差し挟めばレーティングゲームそのものが存在意義を失ってしまう。まして、今回は事情が事情だ。旧家の顔が立たぬだろ?」
「………」
あのライザーが完全に腰が引けていた。
「可愛い妹のせっかくの婚約パーティー、派手な趣向も欲しいものだ」
さて、こっから主役の出番だな。
「そこの少年」
「っ!?」
「君が有するドラゴンの力、この目で直接見たいと思ってね、グレイフィアと彼の友人である先ほど見事な戦いを見せてくれた彼に少々段戸ってもらったんだよ」
「なるほど。つまりは…」
「先ほどのは前座、本命としてドラゴン対フェニックス、伝説の力を宿すもの同士で会場を盛り上げる、と言うのはどうかな?
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