第2章
戦闘校舎のフェニックス
第53話 緋色暴れます!
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。
そして、案の定、不意討ちの素振りが見られたので、食らう直前にオーラで体を包み込んでガードした。
防ぐと言うよりも爆発をオーラで相殺したと言う方が正しいかもしれないが。
「さて、いちいち横やりを入れられも面倒だ。先にあんたから殺らせてもらう」
「させると思うか?」
イザベラ達が俺を囲む。
「そろそろ終わらせる。もう一つの隠し玉を使わせてもらう」
「……まだ何かあるのか…」
俺は姿勢を少し下ろして構える。
「……Voltekkerk(ボルテッカー)…」
その音声を口にした瞬間、雷刃(ライトニングスラッシュ)から電流が体に流れ込んできた。
雷刃(ライトニングスラッシュ)のもう一つの機能、刀(ブレード)を帯刀状態の時にさっきの起動音声を言う事で、俺の体に電流を流し入れ、常人とは比較にならないほどの身体能力を得るものだ。
もっとも、俺の電気耐性の高い体だからこそできる無茶なんだがな。
だが、この状態になると、刀(ブレード)を使えなくなる。
「……ぐ…」
それにこれは体への負担が大きい。
(……初めて使ったが…ここまでとは…)
制限時間(タイムリミット)は一分っと言ったところか。
「……やばそうだな…」
イザベラが危険を察知したのか、駆け出してきた。
俺もイザベラに向かって走る。
「なっ!?」
イザベラが俺の急激な走力の上昇に呆気に取られた。
俺自身も驚くほどの速さで駆け出していた。
「くっ!」
イザベラは咄嗟に腕をクロスさせた。
突然の速さの上昇に攻撃が間に合わないと判断したからだろう。
だが、むしろ好都合だった。
「なっ!?私を踏み台にしただと!!」
俺は軽く跳び、クロスされた腕を踏み台にユーベルーナへ向かって跳び上がる。
飛翔力も大したものだった。
「くっ!!」
ユーベルーナは攻撃が間に合わないと判断したのか、防御障壁を展開した。
八極拳の大技を使わないと壊せなさそうな障壁であった。
しかし、振脚を使えない空中では八極拳は使えない。
「はぁぁぁっ!!」
俺は緋色のオーラを拳に集中させて障壁に一撃を放った。
バキッ。
障壁にヒビが入った。
「なっ!?」
だが、今の俺の状態に緋色のオーラを纏わせれば十分行けた。
今度は足にオーラを集中させる。
「でやぁぁぁっ!!」
バキィィィン。
「っ!?」
蹴りの一閃で障壁を完全に砕いた。
「ふぅっ!」
「がっ!?」
「はぁっ!」
「がぁっ!?」
すかさず、体の捻りを使って裏拳、ラリアットと繋げ、ユーベルーナを地面に叩き落とす。
イザベラ達が俺を追撃しようとするが、俺はバーストファングで妨害し、地面にいるユーベルーナに体の捻りと落下の力を加えた踵落としを叩き込む。
すぐさま、俺は騎士(ナイト)のカーラマインに向かって走り出す。
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