曹操聖女伝第2章
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そうだよ!悪いのは呂奉先とか言うおっさんだよ!本当に何考えてんだ彼奴は!?阿呆かい!」
「??殿……顕聖殿……」
??と二郎真君の励ましに涙ぐむ曹操。しかし、
「どちらに行かれるのですかな曹操殿?」
李儒が曹操の許を訪れた。まるでこの後の激戦を予想するかの様に雷鳴が鳴り響いた。
「どちら様ですか?」
「私は李儒。董卓軍筆頭軍師をやらせて貰っておる者だ」
それを聞いた曹操達はとっさに身構えた。
「邪魔者を消しに来たって訳かい」
すると、李儒の周りに複数の小凶・中凶が集まって来た。
「その通り、貴方方は一度董相国に刃を向けた。貴方方は……危険過ぎる!」
曹操が意を決して叫んだ。
「突っ切るぞ!我に続け!」
土砂降りの大雨の中、曹操達は邪凶の群れに突っ込んだ。
手始めに??が、
「金磚」
と言うと、邪凶の群れの脳天に無数の金ダライが降って来た。
「な、何だー!?」
その隙に二郎真君が銀色の鎧を身に纏う大きな牛に変身して邪凶を次々と突き飛ばす。
??と曹操も負けじと邪凶を次々と斬り殺す。
曹操達は既に小凶・中凶クラスの邪凶を凌駕していたのだ。これには李儒も驚愕するしかなかった。
「アイエエエ! 」
李儒が助けを求めるかの如く呂布に向かって叫ぶ。
「行けー!」
「ハイ!ヨロコンデー! 」
立ち塞がる呂布を見て曹操達の足が止まる。
「この時を待っていたぞ曹操!貴様こそ我が生涯最良の好敵手だ!」
??が悪態を吐く。
「またかよ!本当に阿呆だな!」
意に還さない呂布。
「ふん。貴様の様な小娘に用は無い」
「何だとぉー!」
曹操が困った顔をしながらこう答えた。
「スマンが……私は忙しい。それに……」
「それに?」
曹操が真顔で怒りを込めて言い放つ。
「私は認めない……民に明日を踏み躙る暴力が、正義であって堪るものか!」
其処へ、別の人物が声をかけた。
「御意!曹操殿は忙しき!」
李儒が声の主に声をかける。
「だ、誰だ!?」
すると、2匹の金の龍が李儒と呂布を襲った。
「拙者は趙公明。截教の総帥・通天教主親方様の命ににて、曹操軍に仕官しに参った截教に属する仙人でござる」
声がする方を見ると、黒虎に跨り金色の鋏を持つ目が細くて太めの柔道型男性がいた。
「??で候、乾坤圏を使ゑ!」
「あいよー!て、何で知ってんの!?……は後回しだなこれは」
??の右腕の金の輪っかから強烈な光を放ち李儒と呂布の目を眩ませる。
呂布が慌てて叫ぶ。
「待てー!逃げるなー!」
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