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曹操聖女伝
曹操聖女伝第2章
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懐刀とも言うべき李儒に出会う。
「そなた、こんな所で何を」
李儒の顔を見た曹操は、天の声の言い分が正しいと確信し、とっさに嘘を吐いた。
「私の宝剣を献上しようと思ったのです」
「宝剣?」
「はい。ですので董卓殿にお会いしたい」
暫くして、曹操は董卓との謁見を許可された。
「そなた……儂に渡したい物が有るとの事だが」
曹操は膝を屈しながら七星剣を差し出した。
「ほう、どれどれ」
董卓が七星剣に触れようとしたが、なぜか指に激痛が襲った。
「ぐおっ!何じゃこの宝剣は!?」
その途端、曹操が急にふてぶてしくなった。
「やはりそうであったか董卓……いや、忌々しい魔王め!私の正義の剣の餌食となれ!」
そう、董卓は人間に転生した魔王そのBだったのだ!曹操はとっさに神兵化した。だが、曹操の周りに装飾雑多な鞠の様な鉄球が複数出現し、曹操を包囲した。更に、お尻から孔雀の様な鮮やかな飾り羽を生やして発光させ、巨大な幻影となって炎を巻き起こした。
「熱がれ!祭玉!」
複数の鉄球から無数のロケット花火や火の点いた爆竹がマシンガンの様に放たれ、無数の小さな爆発が曹操を包んだ。
「ガハハハ!どうだ!儂の最もお気に入りの技である祭玉の熱さは!?どうだ!熱いだろう!」
だが、曹操は平然としていた。
「熱い?ふん!私の大義の炎に比べたら微温湯よ!」
自慢の祭玉をもろに食らった筈の曹操が平然としていたの空恐ろしくなった董卓は、まるで蚤の様な人間離れした跳躍力とまるで燕の様な飛行能力を駆使して曹操から離れようとしたが、曹操もまた、背中から白鳥の翼を思わせるオーラを発生させて飛翔した。
「逃がさんぞ!魔王!」
「く、来るでないーーー!」
董卓は両目から着弾点を爆破・炎上させるレーザーを発射するが、曹操はいとも簡単に回避した。董卓は無数の小凶の群れを次々と召喚したが、神兵化した曹操がほぼ無敵なのは張角戦や蚩尤戦で既に証明済みだ。
「そろそろ終わりにしようか……魔王・董卓」
董卓は刀身が異様に巨大な漆黒の大刀を力任せに振り回し続けたが、それも神兵化した曹操の前では無力だ。
「諦めろ!」
曹操は七星剣から光の刃を発射し、董卓の腹に命中した。
「ウギャァーーーーー!」
董卓が落下したので、止めを刺すべく曹操も董卓めがけて落下した。
「止めだ!」
だが……

曹操同様、董卓殺害の為に董卓軍本陣に忍び込んだ呂布は地上に降り注ぐレーザーに気付いて空を見た。すると、董卓と曹操が空を飛び回りながら人智を超え過ぎた激戦を繰り広げていた。
「何だ……あれは……?」
董卓軍は上へ下への大騒ぎ。とても呂布に構っていられる状況ではない。
暫くして、人間離れした空中戦は曹操の勝利に終わったらしく、董卓が呂布の足下に落ちた。これを見た呂布の中で何かがはじけた。
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