曹操聖女伝第1章
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かさっぱり解らず、首を傾げる。其処へ??が現れて、無数の藁に火を放った。
四方八方を炎で囲まれ大混乱する黄天軍本隊。一部の邪凶が気を吐くが、崖を一気に駆け下りる曹操と二郎真君が次々と斬り殺す。
「張角!後は貴様だけだ!」
この期に及んでまだ余裕をかます張角。
「やはり出おったか仙人共。だが、儂に勝てるかな?黄天の使者であるこの儂にー!」
3人の中で最も好戦的な??が羽衣を投げつけた。もちろんこれも宝貝で、空中に放たれた羽衣は突然大蛇の様に張角の体に巻きついた。だが、どうした事か直ぐに力を失い地面に落ちた。
「嘘ー!俺の混天綾が効かない!?」
今度は二郎真君が狼を放つが、これも直ぐに力を失い地面に落ちた。
??の槍が火を噴くが、焼き殺すどころかラクダから叩き落とす事すら出来ない。
「火尖鎗も駄目かよ!?」
今度は曹操が七星剣で斬りかかるが、見えない壁に遮られて近づけない。
「強すぎる……傷すら与えられない!」
諦めきれない??は、2つのブレスレットで殴りかかるが、逆に杖で殴り返されてしまった。
「乾坤圏すら駄目かよー!くそー!」
当の張角は未だにラクダの上で踏ん反り返ったままだ。
「無駄よ……」
今度はこっちの番とばかりに杖からビームを放つ。
「ぐわー!」
張角は一気に畳み掛ける様に横方向に扇状に広がる火炎弾を5つ発射した。
「く、これまでか……」
その時、またまた天の声が、
「七星剣を掲げろ」
それを聞いた曹操はとりあえず七星剣を掲げた。すると、曹操の体が突然、太陽の様に発光した。余りの眩しさに??も二郎真君も張角さえ直視できなかった。
漸く光が消えると、曹操の姿が純白の西洋甲冑を身に纏うワルキューレとなっていた。これが七星剣の最後の切り札“神兵化”である。
曹操の姿が純白の西洋甲冑を身に纏うワルキューレの様になってしまったので、一同驚く。
「これは……」
「な、何なんだこれ?何なんだこれー!?」
「これが通天教主が曹操に授けた力!?」
「力が……力が溢れて来る!これなら……いける!」
それに対して、張角はかったるそうに話す。
「もう……無駄な抵抗は止めたらどうだ?」
それに対して、曹操は強い口調で答える。
「否!私は戦う!お前のような奴から世界を護る!」
「下らん……」
張角が杖から凍結ガスを噴射するが、曹操が七星剣から放つ雷に押し返されてしまう。
「どう言う事ー!?わはぁー!」
何とかラクダの上で踏ん反り返る状態を維持している張角だが、曹操の姿が変わる前の余裕はもう無い。
今度は巨大な火炎弾を放つが、曹操は背中から白鳥の翼を思わせるオーラを発生させ、空中を飛翔する。そのまま、ホバリングしながら念動力で火計用の藁の束を張角にぶつける。
「ぎゃあー!」
漸く張角をラクダの上から
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