曹操聖女伝第1章
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何者だ……?」
「俺の名は鵜文化!てめーがフルボッコにした馬元とは一味違うぜー!」
「どう違うのだ?どちらも殺して奪う事しか知らぬ乱暴者ではないか」
曹操の挑発に鵜文化はあえて乗った。
が、目の錯覚か、それとも遠近法の悪戯か、荷台の上から飛び降りた鵜文化の大きさが明らかに変わった。
「ん?さっきと違わないか?さっきと大きさが―――」
鵜文化が邪な薄ら笑いを浮かべながら答えた。
「ならば……もっと大きくなってやろうか?」
突然、鵜文化が巨大化し身長12mの大男になった。
「がっあーははははは!どうだ!俺の特技偶人変化の味は!?光る巨人に変化し、相手を踏み潰すのだぁー!」
鵜文化が自分の妖術を自慢していると、突然悪童の様な声が響いた。
「馬鹿かてめぇは?的が大きければ、こちらの武器は当たりやすくなるのが道理だぜ!」
鵜文化が自分の妖術を馬鹿にされ激怒していた。
「何処にいる!出て来い!」
すると、蓮の花や葉の形の衣服を身に着け、一対の車輪に乗って空を飛ぶ美少女がやって来た。
「俺の名は??。闡教に属する仙人だ!」
「仙人だとー!俺達から自由を奪った口煩い潔癖症共の仲間かー!小娘ー!」
鵜文化の言葉に??は大激怒。
「俺は男だ!こんなに醜い女が何処の世界に居るー!」
鵜文化と??の口喧嘩が激しさを増す中、額に縦長の第3の眼を持ち、鎧をつけた美青年が曹操に近付き、曹操に膝を屈した。
「私は顕聖二郎真君。闡教に属する仙人であり、截教の総帥・通天教主の命により、??と共に貴方様の天下統一を手伝いに来ました」
二郎真君の言葉に鵜文化が敏感に反応した。
「通天教主だとぉー!あの裏切り者めぇー!またしても口煩い潔癖症共に加担するかぁー!」
曹操はただこう述べた。
「私は只……民衆を救いたいだけだ!政治腐敗から!邪凶から!」
それを聞いた二郎真君は確信した。曹操こそ天下人に成るべき英雄であると。
「コラー!俺を無視するなー!」
「こんなデカい中凶が暴れたら近隣住民に迷惑だ……倒すぞ!」
曹操の命を受けた??と二郎真君が鵜文化に襲い掛かる。
「ふん!俺の偶人変化に勝てるものか!捻り潰してくれるわ!」
が、威勢が良いのは言葉だけで、曹操、??、二郎真君に完全に翻弄された。
先ずはナタクが火炎放射器としても使える槍・火尖鎗を鵜文化の鼻の孔に突き刺した。
「熱いぃーーーーー!」
二郎真君の左手から飛び出した狼が鵜文化の左足のアキレス腱を噛み千切り、その間に二郎真君が先が3つに分かれた槍で鵜文化の右足のアキレス腱を穴だらけにする。
「ぎゃぁーーーーー!」
そして曹操が常人離れした跳躍力で鵜文化の心臓に七星剣を突き刺した。
「がはぁーーーーー!張角様ぁーーーーー!」
まるでガラス窓が砕け散る様に滅び去る鵜文化であった
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