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インフィニット・ストラトスの世界に生まれて
転生男子と学園祭 その二
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少女は言いつつ、とぼけるような顔をした。

「どうやら年のせいか、記憶違いが発生しているのかもしれません」

「お前の実年齢が何歳かは知らんが、見た目から判断すれば十歳程度だろ? お前の歳で年寄りってことなら人類のほとんどが年寄りってことになっちまうだろうが」

「もう、ベインズさん。子供相手に本気で怒らなくてもいいじゃないですか。冗談ですよ、冗談」

「どの部分が冗談なんだ?」

「決まっているじゃないですか。わたしが年寄りだって部分がですよ」

「殴るぞ?」

俺が拳を振り上げると、頭を両手で隠し、身体を縮めながら暴力反対です! と少女は言った。
殴るつもりなどなかった俺は振り上げた拳をすぐに下ろす。
そして穏やかな声で少女に語りかけた。

「殴りはしないよ。
でも、何で俺がここにいるのか位は教えてくれないか?」

「そうですね。前フリもこの位でいいでしょう」

「何? これから、この場所で、漫才でも始まるというのか?」

「ええ、そうです。わたしとベインズさんの夫婦漫才が始まる予定です」

「クソ、そうだったのか。前もって言ってくれればネタの一つでも考えてきたのに……俺は、アドリブは苦手なんだよ」

俺は頭を抱え激しく悩んでいるように見せる。

「無理に付き合ってくれなくてもいいですよ? ベインズさんがそろそろわたしの正体に気づいたのではないかと思い会いに来てみました」

俺は頭を抱えた状態から少女の顔を窺いながら、

「ISのコア。コアの人格なんだろ?」

と言うと、少女は満足げな表情を見せる。
そして口にしたのはこんな言葉だった。

「頭のネジがゆる〜いベインズさんでもようやくその答えにたどり着きましたか」

「頭のネジがゆる〜いは余計だ!」

俺はちびっ子相手に大人気なく大きな声を出してしまった。

「ベインズさんが怖いです」

少女は怯えた表情を見せる。

「なあ、いい加減話を進めようぜ」

少女の表情は怯えから次第にニンマリしたものに変わった。
百面相かお前は。

「仕方がありませんね。話を進めるとしましょう」

「こうして俺とお前が話をしているということは、俺のISは二次移行出来るのか?」

「そんなの無理に決まっています」

「何でだ?」

「有体に言えば、能力を制限されている――といったところでしょうか。ISが動いているのが奇跡というレベルです」

「 ……能力制限ね。やっぱり、篠ノ之束の仕業なんだよな」

「勿論です。ここまでされるとは、あなたは随分と彼女に愛されているのですね」

どう考えてもそれは愛じゃないだろう。
俺は篠ノ之束にとっ
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