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ノーゲーム・ノーライフ〜3人目の天才(ゲーマー)〜
第9話〜二人だけのジャンケン大会〜
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フ)、
妖魔種
(
デモニア
)
、
機凱種
(
エクスマキナ
)
、
月詠種
(
ルマルナ
)
、
吸血種
(
ダンピール
)
、
獣人種
(
ワービースト
)
、
海棲種
(
セーレーン
)
、そして、
人類種
(
イマニティ
)
。だけど、今もそうだけど魔法適性が全くない人類種が何故他の馬鹿げた連中から絶滅せずに生き延びれたのか・・・考えたことはなかったの?」
「もちろんありますわ。というかそれは、人類種最大の謎とされていますわ」
「・・・お、おい!ちょっと待て」
わけのわからない話からようやく我に返った俺は口を挟む。
「ん?どうしたの?」
「どうしたのじゃねぇよ!その話はどこで知ったんだ!」
「テトから聞いたよ?・・・・っと、それより、話戻さない?愚王の娘さん?」
ニヤっと人の悪い笑みを浮かべて赤葉は問う。
「―――!・・・愚王・・・ですって?」
あとは任せたと言わんばかりに赤葉が俺へと目で促してくる。
(・・・ッチ、しゃぁねぇな)
「あぁ。先代の王が愚王ならその娘も娘ってか。バカみたいに他種族に
喧嘩
(
ゲーム
)
ふっかけて結果負けて。しまいにゃ領土をエルキアを残して全て奪われるような奴は愚王と言われても仕方ないだろ」
「た、確かにお爺様はゲームが弱かったですわ・・・。で、でも!民を、人類種を想う心は誰よりもありましたわ!」
「その民を想う気持ちがあったからなんだ?その民をここまで追い詰めたのもその愚王だろ?そして、その民から愚王だと蔑まれているのは・・・事実だ」
「そ、それは・・・」
「所詮、お前の爺さんは『愚王』なんだよ」
「・・・・・・・・・撤回しなさい」
「は?なんて?」
あえて逆撫でするように
「撤回しなさい!」
「何をだ?」
相手を怒らせて
「先王を・・・私のお爺さまを・・・」
「・・・『愚王』、と呼んだことか?」
冷静さを失わせる。
「そうですわ!ですから撤回しなさい!」
「はっ、嫌だね。俺は事実を言っただけだ」
「――――このっ!」
ステファニー・ドーラが怒りに身を任せ手を振り上げた、その時
「じゃぁ、ゲームしたら?」
赤葉の一言がステファニー・ドーラを止めた。
「・・・ゲーム、ですの?」
「そっ、ゲームだよ」
じゃぁ、と俺は最初から決めていたゲーム名を口にする。
「ジャンケンをしよう。知ってるか?ジャンケン」
「え、えぇ。知ってますわ」
この世界にもあってよかったと内心思いながら俺は言葉を紡ぐ
「じゃぁ、賭けるものだが・・・おたくは何を?」
「・・・謝罪をしていただきますわ、私のお爺様を侮辱したことを謝罪していただきますわ!」
「んじゃ、俺は・・・ん〜」
少し悩む素振りを見せて
「俺らお金なくてさ、ここ出たら泊まるとことかないんだわ。だから、些細な願いを叶えてくれないか?」
「ふ〜ん・・・つまりはたからせろと言う事ですわね
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