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転生とらぶる
コードギアスR2
0590話
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だし、クラウディオがそう判断するのは間違いではない。

「ギルフォード?」
「……君達が普通の集団でないというのは理解している。君の部下だというエキドナが持ってきたゲートシステムとやらをこの目で見ては、な」
「だろうな」
「ギルフォード卿?」

 ギルフォードの言っている意味が分からなかったのだろう。クラウディオがそう尋ねるが、ギルフォードは何を答えるでもなく俺へと視線を向けてくる。

「これまでは姫様に止められていた事もあって、敢えて詳しい事情は聞いていなかった。けど、アクセル。君がこの地に戻って来て、さらには姫様の手紙を持ってきた。これ等の事を考えると、これ以上黙っている訳にはいかないと思うが」
「……そうだな。まぁ、確かにそう思っても仕方が無いか。実際、俺はお前達に色々と頼んだりすると思うし、コーネリアの手紙を読む上でも俺の……俺達の存在を知っておいた方がいいのは事実か」

 そこまで告げ、視線に力を込めて俺の方を見ている2人へと向かって口を開く。

「だが、これからする話を聞いた以上は足抜けする事は出来なくなるぞ。それでも無理に抜けようとするのなら、俺は実力行使をせざるを得ない。……それでも聞くか?」
「当然だ。私は姫様の騎士なのだから」
「グラストンナイツの一員として、私も……そして他の者達もコーネリア様は忠誠の対象です」

 即座に、何の躊躇もなく告げる2人に思わず笑みを浮かべる。そうだったな、クラウディオの方は殆ど面識がないが、ギルフォードとはこの世界にいる時は一番長い付き合いをしている間柄だ。こんな風に返してくるというのは予想出来ていた。なら、いいだろう。今まで告げていなかった、俺の……俺達の素性を話そう。

「世界というのは、似たような世界が幾つも重なっている。そんな話を知っているか?」
「何?」
「例えばだ。ブリタニアが存在しない世界、魔法というものが存在している世界、遺伝子操作されて生まれてきた人類がいる世界、宇宙人に幾度となく地球が襲われた世界。……そんな世界があるというのを信じられるか?」
「それは、いわゆる平行世界とかいう概念か?」

 ギルフォードの言葉に頷く。そして、それだけでギルフォードが俺の正体を理解するには十分だった。

「つまり、アクセル。お前はいわゆる異世界人だ、と?」
「それだと少し大袈裟な表現だな。今も言ったように異世界というよりは平行世界だ。俺やエキドナは、こことは似ているようで違う平行世界で生を受けた存在だ」
「……そんな、とてもじゃないけど信じられません……」

 クラウディオの呟き。まぁ、それも無理はない。普通目の前にいる人物が平行世界で産まれた人物ですと言って、すぐに信じる方が……

「そうか、分かった」

 ……何?
 ギルフォー
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