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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第326話】
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「あぎゃ、中々の速さだったぜ?」

「……あぁ。 私はオータムを拾っていく。 ……貴様はどうする?」

「あぎゃ、俺様は暫く後詰めとしてコイツらと遊んでから帰るぜ」


 二人の会話を拾うも、苛烈な弾幕を左右に避けるのが精一杯だった。

 展示用の為、近接戦闘用のブレードしか装備していないため射撃を行えない。

 ラウラに至っては、襲撃者のガトリングを避けつつ、自立兵器から放たれる包囲攻撃を避けているため、攻撃に転じずにいた。


「……っ! てめぇに呼び捨てされる筋合いはねぇ!」


 襲撃者に向かって言い放つも、襲撃者は表情を崩さなかった。

 ……とはいえ、バイザー型のハイパーセンサーに覆われていて、口元しか見えないのだが。


「あぎゃ。 話は後だ。 ……お前の処罰も、俺様が帰ってからだな。 白式は奪えず、どうやらアラクネも奪われた様だしな。 亡国機業の幹部が聞いて呆れるぜ、あぎゃぎゃ」

「……ッ!?」


 男の言葉に反応し、睨み付けるも失敗した事実は変わらない為、何も言い返せずにいた。


「くっ……ここで逃すわけには……! セシリア、援護を! ヒルトは左側面から頼む!」

「了解! セシリアは正面から足止めを!」

「わ、わかりました!!」


 棒立ち状態のセシリアは我にかえるや、直ぐ様ライフルを構えて引き金を引き続ける。

 射撃自体は盾型自立兵器――シールド・ビットに阻まれ、足止め効果は薄いが左右に俺とラウラが回り込むのに成功――それと同時に瞬時加速で一気に間合いを詰める。


「……あぎゃ、そろそろ俺様の真の力でも見せてやるぜ……! ユーバーファレン・フリューゲル、展開するぜ!!」


 男の身体が光に包まれた次の瞬間、光は晴れ――。


「……!? まさか、こいつも……!?」

「ご明察。 【世界で三人目の男のIS操縦者】って訳だ、あぎゃぎゃ!」


 背部の翼が特長の全身装甲タイプのISを纏った男が、不敵な笑みを浮かべると共に――。


「フリューゲル・アインス! ツヴァイ!」


 その言葉に応えるように、翼から何かが射出――それが俺とラウラの正面を妨害するや、次の瞬間には二人とも瞬間加速の勢いは失い、その場で固定されてしまった。


「っ……! ドイツの技術まで奪われていたという事か……!」


 悔しそうに口を一文字に結ぶラウラ――。


「あぎゃ、ドイツも一枚岩じゃないって訳だ。 ……金に困った研究者が小銭欲しさにやった愚行ってやつさ、これが」


 ニィッと不敵に笑みを溢すと、今度は――。


「ふっ。 この程度か、ドイツの遺伝子強化素体(アドヴァンスド)」


 口
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