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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第326話】
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さく声をあげた。


『そんな……まさか……あれは!?』


 相手の機体を見て絶句したセシリア――。

 ハイパーセンサーのズーム機能で拡大して見ると、そこにはブルー・ティアーズに似た機体が空中で静止したまま構えたライフルによる射撃を行っていた。

 周囲には、盾みたいな物が浮遊しているが――。


「セシリア! 何をしている!? 撃て!」


 ラウラの怒号に、我にかえったセシリアはスコープを覗き込み、静止していた機体へと狙撃を試みる。

 放たれた粒子ビームは尾を引き、真っ直ぐと突き進むのだが――。


「防ぐ!? あれも自立兵器って奴かよ!?」


 盾状の物体が、機体前面へと展開されるや、セシリアの撃った粒子ビームは防がれ、粒子を四散させた。


「ならば……これならどうです!?」


 そう言い、ブルー・ティアーズ四基を射出するも機体周囲に展開した瞬間、四基のビットにビームが直撃――爆発を起こし、金属片となって地面に落下した。

 ――相手は既に機体を左右に早い速度で移動しつつ、セシリアを上回る連射で確実にダメージを与えていった。


「ひゅうっ♪ やるじゃねーか、あぎゃぎゃぎゃっ!」


 余裕を見せつけてるのか、セシリアと相手の戦いを眺めている男――。


「クッ……! 今度こそ拘束させてもらうぞ!」


 ラウラはそう言うや、ワイヤーブレードを展開、拘束しようと強襲する。


「あぎゃ、どうした?」

「ば、馬鹿な……! これはまさか……ッ!?」


 男とオータムに向かって射出したワイヤーブレードが空中で静止する。

 これは――。


「【AIC】……!?」


 思わず出た単語――AICは、ドイツの第三世代――シュヴァルツェア・レーゲンに搭載されてる奴だが……。


「どうした? 鳩が豆鉄砲でも食らった様な顔しやがって」


 ニィッと白い歯を見せて笑う男――一方、セシリアは……。


「これならどうですっ!!」


 腰部アーマーからミサイルを真下へ射出――直ぐ様命令を送り、多角的機動を取りながら左右の相手側の死角から狙う――だが。


「そ、そんな……っ!?」


 必中を確信していたセシリアの目の前で起きた現実は、自身が放ったミサイルが撃ち落とされ、爆発する光景だった。

 福音戦の時に見た時と同じ様に、ビームが弧を描いて曲がり、ミサイルを撃ち落とした姿だったのだから――。

 その場で棒立ちになるセシリアを他所に、空中から飛来した相手はオータムと男の側まで移動していた。

 俺とラウラの二人に対して、小型のビーム・ガトリングで弾幕を張って牽制しつつ――。


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