二人ぼっちの校舎
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振り上げた石をおもいっきり振りおろす。
創立から何十年も経っている、一振りで簡単に窓は割れた。
飛んできたガラスの破片が頬をかすめる。
傷口に指をあてるとピリッとした痛みが頬に染み渡る。
隣に立つ彼女は心配そうに大丈夫?と汚れひとつない真っ白なハンカチを僕の頬にそっとあてた。
僕はありがとう。とハンカチを受け取った。
血が止まったことを確認するとハンカチを見た。
真っ白な生地に紅い血が染みていた。
その血が染みたハンカチは僕の辛い過去の記憶を蘇らせた。
あの日は今日とは真逆の雪が降るとても寒い凍えそうな日だった。
その日は家族3人で公園に来ていた。
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