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Angel Beats! the after story
政治界の貴公子
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俺たちは何回気絶しただろうか?何回立ったまま寝ただろうか?何回諦めようと思ったか?

そんな、過酷な練習を乗り越え…ついにやってきた!

俺たちのステージが!!

そう……秋蘭祭が!!!



「なんかこういうの俺、好きなんだよね」
鳳明学園の体育館に並べられた保護者や地域の人などの席となっているパイプ椅子に座る日向がキョロキョロ周りを見ながら呟いていた。
その気持ちは分かる、始まるのをまだかまだかとソワソワしている雰囲気、俺も嫌いじゃない。

「私、無事にこの日を迎えられたことを奇跡と感じます」
「お前はまだいいじゃねぇか。最初から弾けてたんだからよ」
「日頃の行いが良いからじゃないですか〜?」

本人たちはただの会話だと思ってるだろうが、イチャイチャしているようにしか見えない。結構ムカつく。

「音なっちゃん……」

ポンと肩に手を乗せてくるTK。邪魔だからTKの手を払うとFU○K!!!と放送禁止用語を連呼し、そのまま近くにいた先生二人に両脇を掴まれ消えてしまった。

えっ?何故そんなにリアクションが薄いかって?そんなの決まっている!
俺の目に今!かなでの制服姿が写ってるからだ!!!

「え〜コホン」
あっ、かなでのコホンかわいい〜

「では、これから鳳明学園秋蘭祭の開会式を始めます。では、まず最初に学園長の挨拶。学園長お願いします」

いかにも学園長という風貌の初老が壇上につく。

「え〜コホン」
ヤバイ俺の記憶にある、かなでのコホンが学園長のコホンに上書きされた……。勘弁してくれ……。

「〜〜とありまして」
「それにしても、学園長の話ってバカ長いよな」
「それ、私も思いました。どうしてですか?音無先輩?」

いきなり、ユイに質問されてめんどいから適当に答えてみる。
「あ〜それはだな。学園長だからだよ」

こんなんを信じるやつなんて……
「なるほどな。学園長だもんな」

「さすが音無先輩。医科大に通ってるだけありますね」
まぁいるわな。

学園長の話が終盤にさしかかる。
「最後に今日は私の元教え子に来てもらいました。」

ここに呼ぶぐらいだ、相当有名なんだな。
「おい、もしかしてガルデヴォォ」

この場のNGワードを言いかけた日向をユイが一瞬で黙らせる。
「よくやったユイ」
「こんなの朝飯前ですよ」
「お前は朝飯前にこんな殺伐としたことができるのかよ!!」
すぐに復活した日向が即座にツッコミを入れる。

「彼は、私がまだこの学園の教員だった頃、成績トップで卒業し有名大学に進学し政治家になりました。今、彼はイジメ問題を解決するために日々がんばっております。ですが…今日は忙しい中来てくれました。では、どうぞこちらへ」

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