転生男子と学園祭 その二
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俺を指していた扇子をパンッと音をさせて開くとそこには合縁奇縁という四文字熟語が書かれていた。
俺は扇子に書かれた文字を見ながらこう思う。
明日からどんな運命が俺を待ち受けているのだろうかということだ。
ここからの話は余談であり、蛇足だ。
生徒会長のありがたいお言葉により一夏は生徒会に所属しつつ各部にレンタルされることになった。
俺もオマケとして行くことになっている。
何でこんな面倒なことをするのか不思議に思う。
一夏があちこち歩き回るより一夏を部長にした『一夏部』でも創設すればいいんじゃないかと思う。
一夏部を創れば、一夏がどの部に、どんな順番で派遣されるかを決める必要はない。
一夏に会いたい女子が、会いたい時間に、部室を訪れればいいのだから。
自分が提案しておいてなんだが、『一夏部』という名称からは一体何をする部活なのか謎だが、一夏と語らいながらお茶でも飲んでいればいいだろう。
それが部活なのかとツッコまないでほしい。
活動内容など学園への奉仕活動とでもしておけばいいだろう。
ということで生徒会長に俺の考えを提案してみると面白そうだと言っていたが、一夏は自分の名前がついた活動内容不明の謎部活には反対のようだ。
部活には顧問が必要だが、一夏の姉である織斑先生にお願いすればいいだろう。
ということで俺はさっそく職員室を尋ね、織斑先生を前にして『一夏部』の創設について熱く語ったが、最後まで聞くことなく出席簿アタックをくらうことになった。
いいアイデアだと思ったんだがなあ。
こうして俺が提案した『一夏部』は日の目を見ることなく廃案となった。
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