転生男子と学園祭 その二
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て阻まれ、サイレント・ゼフィルスに届くことはなかった。
シールドビットか。
セシリアたちの上空に差し掛かると、ラウラのIS『シュヴァルツェア・レーゲン』が地上から上がってきたかと思うと攻撃態勢に入る。
右肩に装備されているレールカノンで攻撃するつもりだろう。
ラウラの前へと出ると、
「邪魔だ! どけ」
「俺に考えがある。ここは任せてくれ」
と告げた。
俺は機体を翻すと、ビット兵器を四つ切り離し、サイレント・ゼフィルスに向かって飛ばした。
空中を不規則な機動を描くビット兵器。
そのビーム兵器が攻撃を始める前にサイレント・ゼフィルスは回避運動をしつつ手に持つライフルでビット兵器に対し射撃を開始していた。
「正確な射撃だ。だが、それ故読みやすい」
「おい、お前。何が考えがあるだ。格好をつけるのはいいが全機撃墜されだぞ」
俺はラウラにツッコミを入れられていた。
――偏光制御射撃。
BT兵器が高稼働時に可能な射可能な射撃で、それを使ってくると思ったんだが、使うことなく四機のビット兵器は撃墜された。
偏光制御射撃ってのは、ビームが目標に対して追尾するように見えるだろう。
どんなもんなのか見てみたかったんだがなあ。
セシリアのIS『ブルー・ティアーズ』が俺たちの元に上がってきたところで頼みごとをしてみる。
「セシリア、あいつにミサイルを撃ち込んでくれないか? こう、なるべく別方向から向かうように」
俺はジェスチャーを交えながら説明をした。
「いいですけど……、それにどんな意味がありますの?」
セシリアは怪訝な表情を見せる。
「やってみれば解かるよ」
セシリアはわかりましたわと言うと腰のあたりにあるミサイル発射管からミサイルが放たれた。
四本のミサイルは排煙で航跡を描きつつ、別々の方向からサイレント・ゼフィルスに向かって襲い掛かる。
サイレント・ゼフィルスの持つライフルが動いたかと思うとビームが放たれ、そのビームは弧を描くと次々とミサイルを葬っていく。
二度の射撃で四本ののミサイルすべてが撃墜された。
それを目の当たりにしたセシリアが声を発する。
「これはまさか、偏光制御射撃!?」
見ればセシリアは呆然としていた。
今見た光景がよほどショックだったらしい。
ハイパーセンサーが危険を知らせる文字を表示し警告音が鳴る。
「ラウラ!」
俺が叫ぶと、
「解かっている」
ラウラは俺たちから離れるように回避を開始していた。
まったく動く気配がないセシリアの右腕を引っ掴むと俺も回避開始する。
警告音は鳴りっぱなし、俺の
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