第十九話
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「ああ、三大勢力の戦争の時にな。あれは今の史実では二天龍を倒して和解したって事になってるけど、本当は違う」
え?違うの?
「本当は俺たちはあまり手を出していないんだ。二天龍に立ち向かったある青年と特殊な少女たちの手によって二天龍は倒され、神器に封印されたんだ」
なるほどね。つまりはその彼らが天使を扱っていたって事か。
「その人達は?」
「その天使の力の一部を封印して、自分たちの世界に帰っていったんだよ」
……帰っていった?
「あいつら、俺たちの世界とは違う世界から来たらしくてな。後になって調べてみたらそんなやつらはこの世界のどこにもいなかった。まあ、それに関してはどうでもいい。問題なのは天使を扱うにはそれに伴う資格が必要になる」
「資格?」
「ああ、天使には意志があってな。その意志によって自らを振るう適合者を決める。こんなかで一番近いのは……姉妹である小猫位だな」
「え?私…ですか?」
塔城は驚いた感じで聞く。
「ああ、丁度その少女たちの中に二人で一つの天使を分けて使用していた奴がいてな。こんなかで言うならお前と黒歌がそれに当てはまるんだよ」
「私と……黒歌お姉様が…」
「と言ってもどこに封印されているかは知らないからしらみつぶしに探すしかない」
アザゼルはやれやれといった感じで手を振る。
「まあ、今回呼び出したのはそれをいいたかっただけだ。それとリアス・グレモリーにもな」
「私?」
「ああ……今度のお前のゲームだが……対戦相手はディオドラ・アスタロトだ。それと奴さんは勝利した暁には…アーシアを自分の妻として迎え入れると言っている」
「「「「なっ!?」」」」
俺たち四人と同じようにリアス先輩たちの顔にも驚きが見て取れる。
「ちちち、ちょっと待て!何でリアス先輩のゲームなのに関係ないアーシアが賞品みたいな感じになってんだよ!?」
「俺にも知らん。あちらが勝手に言ってきたんだ。むろん俺たちとしてもそれを断りたかったが…何でか知らんがそれが承認されちまった」
くっそぉ!あの腐れ上層部共!
人の運命をなんだと思ってやがんだ!
「まあ、勝てばいいのさ。勝てば。そうだろ、リアス・グレモリー」
「ええ、そうね。私たちは負けないわ」
そう言うが……俺にはどうも納得がいかない。
そもそも、何でディオドラはアーシアにそんなにまで執着するんだ?
アーシアに命を助けられたってのなら理由になるかもしれないけど……でも、納得がいかない。
「しかし、覚悟しといた方がいいぜ?なんでもアガレス家の嬢さんが負けてディオドラは三位に格上げになったしな」
「何だって…?」
それはおかしい。あの時感じたオーラ
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