第W章 月華の叫び
第017弾 「化生」
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2006年 5月 13歳
あれから・・・一年と一カ月程がたった。いや、時間が経つのって早いな−。まあ、大した事が無かったのが悪い、あった事なんてせいぜいキンジとリサが会った事と、シャ−ロックから電話で「すまない、彼らとの交渉に必要だったんだ・・・」と言うスゲ−フラグ臭い事を、言われた事ぐらいしか無かった。
因みに、今現在は家で医学書を読みながら、リサの朝ご飯を待っていたりする。
「ご主人様、朝食が完成しましたよ。さあ、一緒に食べましょう」
いつものメイド服を着たリサが、嬉しそうに微笑みながら俺の方に擦り寄ってくる。
「ん、食べようか」
俺がリサと一緒に居られる幸福を味わっていると、
−−−−プルプル−−プル−−
と俺の幸福を壊す様に携帯が鳴る。・・・・・物凄く嫌な予感がして携帯のディスプレイを見ると、案の定・・・俺に降りかかる厄介ごとの原因であるシャ−ロック・ホ−ムズの名前が表示されていた。
「パス」
そう即決し、俺はシャ−ロックからの電話を拒否する。ついでにアドレスを着信拒否に設定する。そうすると、リサが不思議そうに小首を傾げながら訪ねてきた。
「宜しいんですか、ご主人様?今の通信は、シャ−ロック卿からですよね?」
案に電話に出なくて良いのか、と告げるリサに対し心底嫌そうな顔をし、返答する。
「良いんだよ。あいつが俺に電話してくる理由なんて任務とかだけだし、それも厄介なやつ」
リサは、”あー”と、納得した様に肯く。
「さて、邪魔が入ったが飯にしようぜ」
リサは”はい!”と、嬉しそうに返事をし俺の手を引いて行く。リサと一緒に朝食を食べるために移動した先にはシャ−ロックが優雅にコ−ヒ−を飲んでいた・・・・。
「ゴメン、何でいんの?」
「ん?鋼也君が電話に出ないからだろう?」
シャ−ロックは”やれやれだよ”と言いたそうに肩をすくめる。その姿が妙に似合っていてイラッとくるが、その気持ちを押し殺して話しを進める。
「この場所にどうやって来たんだとか、来るの早すぎだろとか、色々言いたいが、お前には言っても無駄だしな。依頼は何だ−?」
「物わかりが良くなってくれて、僕は嬉しいよ」
ウザイ・・・果てしなくウザイなこのショタコン迷探偵ッッ!!
「で、今回の依頼と言うのはね。僕の曾孫を不老不死のためにつけ狙う、鵺と言う妖怪に腕の一本でも切り落として警告してきて欲しいんだ『これ以上狙うようなら消すぞ?』ってね」
「警告の方法がバイオレンス過ぎますよ、シャ−ロックさん」
てか、鵺ってアリスベルに出てくるメ−ザ−撃つ奴だよな・・・最後の方で時間を超えてたし、俺の目的を鳳凰戦役を待たずに叶えられるか・・・正直、手の内は全て分かってい
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