第三章
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に立ち上がってきた。すぐにでも穢れを取り落としたいようである。
「すぐにな」
「わかりました。それでは」
すぐに風呂が用意された。風呂を用意するのは周吉の役目でおたみは夕食の支度に入っていた。それぞれ忙しい夕刻になっていた。
暫くして風呂の用意が整った。周吉が窓の外を見ている雷神に声をかけた。
「入りましたよ」
「うむ」
その言葉に従い風呂場に向かう。そうして己の穢れを落とすのであった。
「お湯加減はどうですか?」
周吉は風呂場の外から雷神に尋ねた。何か鼻歌まで聞こえてくる。それを聞くとかなり機嫌がいいのがわかる。少なくとも悪くはなさそうだ。
「よいぞよいぞ」
雷神の機嫌のいい返事が返ってきた。
「風呂を入れるのが美味いのう」
「有り難うございます」
「よい感じじゃ。これで空に帰られるわ」
「後で夕食も如何でしょうか」
「夕食とな」
雷神はそれを聞いて声をあげた。これは流石に予想していなかったのか驚いた声が風呂場の中から聞こえてきた。
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