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転生とらぶる
コードギアスR2
0589話
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ア11は原作通りにブラックリベリオンの失敗後、矯正エリアへと格下げされている。その影響が大きいのだろう。
 そんな風に周囲の様子を確認しながら道を歩き、政庁へと入ろうとした所で……

「待て。見かけん奴だな。政庁に何の用だ?」

 警備兵らしき男に呼び止められるのだった。一応一般人も政庁には入れる筈なんだが……何で俺が見咎められたんだ? あるいはイレブンだったとしたら呼び止められるのも分かるが、今の俺は間違っても日本人には見えない筈だ。……微妙に理不尽だな。
 どうやらこの警備兵は俺の顔を知らないらしい。以前はコーネリアの直属として雇われていた俺は、それなりに有名だったんだが……となると、ブラックリベリオン後にここに配属された奴か。
 さて、面倒だな。どうしたものか。まさか俺を知らない奴が警備をしているとは思わなかったんだが……そんな風に思った時だ。

「アクセル・アルマー!?」
「え? 隊長、こいつを知ってるんですか?」

 俺を呼び止めた警備兵が、驚愕の表情を政庁の中からこちらへと向かって来ている人物へと向ける。今の言葉から言って、恐らく警備兵の隊長なんだろう。

「何であんたがここに? 確かもうコーネリア殿下との契約は終わって、ブリタニア軍からは去った筈なんじゃ?」

 コーネリア。その言葉を聞いた警備兵の頬が引き攣る。まぁ、それも無理はない。一介の警備兵が皇族の部下だった俺に対して不審人物扱いしたんだからな。
 俺としては職務なんだからしょうがないとは思うが。もっとも、俺を呼び止めた理由に関しては是非聞きたい。これで何となく警備員としての自分の権力を使ってみたかったとか言われたら、現在のエリア11総督でもあるカラレスの無能さを表して……いや、原作だと典型的に傲慢な無能貴族だったか。そんな風に思いながら、声を掛けて来た人物へと言葉を返す。

「ああ。久しぶりにエリア11に寄ったんでな。ギルフォードの顔でも見ていこうかと思ったんだが……まだここにいるんだろう?」
「……了解した。すぐに連絡を取るから少し待っていてくれ。確かにあんたは以前コーネリア殿下に雇われていたが、それでも今は部外者だ。さすがにそんな部外者に政庁内はともかく軍部を勝手に歩き回られては困るからな」
「ああ、頼む」

 俺の言葉に小さく頷くと、そのまま男は早足で政庁の中へと戻っていく。
 それを驚愕の表情で見送っていた警備兵は、俺へと視線を向けると何の躊躇もなく頭を下げてくる。

「先程は大変申し訳ありませんでした! まさか、コーネリア殿下直属の方とは知らず……」
「気にするな。ただ、次からは声を掛ける相手はきちんと見た方がいいぞ」
「はっ! それで……その、1つよろしいでしょうか?」

 恐る恐る、といった様子で警備兵が声を掛け
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