暁 〜小説投稿サイト〜
ノーゲーム・ノーライフ〜3人目の天才(ゲーマー)〜
第8話〜次期国王選定ギャンブル大会〜
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(仮)と再び対面した。
「ん?なんだ、またお前たちか・・・今度はどうしたんだ?」
「いや、俺たち宿に泊まりたいんだが・・・ここ空いてるか?」
「あぁ、大丈夫だ。三人一部屋か?」
「それでOKだ。それで・・・これで何泊できる?」
そう言って空が取り出したのは金色に輝く一枚の硬貨。
「・・・一泊だな」
「あ〜だめだめ、嘘はよくないよ。・・・じゃぁ、二十泊三食付きでどう?」
「なっ!どうしてそうなった!二泊だ!」
「またまた〜・・・間をとって十泊三食付きね」
「な、なんの間をとったらそうなる!」
「はぁ、嘘をつくときは視線と声のトーンに気をつけな。それに、おたく酒場のマスターであって宿屋の主人じゃないでしょ。客からぼったくった金で奢ってくれてもいいじゃん」
「なっ・・・!!」
「嘘をつく相手に気をつけな。あんた程度の嘘、探る必要もない」
「・・・ちっ、四泊だ」
「はい、ごっそさん」
「あんたら名前は?」
「あ〜・・・“空白”でいいか?赤葉」
「うん、大丈夫だよ」
「じゃあ、それで」
そうして俺たちは部屋がある二階へと行く。
と、そこで空が未だに唸り続けている愚王の孫娘、ステファニー・ドーラへと近づき・・・。
「・・・おたく、イカサマされてるよ」
「へ?」
それだけ言って俺たち三人は二階へと上がった。

・・・・・
・・・・
・・・
・・


「はぁ〜、つっかれた〜!」
「僕も、もう、ヘトヘト」
「・・・寝る」
三者三様の言葉を発し――けれども皆同じ気持ちで――脱力したように倒れこむ。
「白、寝るならベッドでな」
「うん」
そして、会話が途切れる。
「しかし―――」
初めに口を開いたのは空だった。
「この世界のイカサマはえげつねぇな」
「・・・にぃ、あれに、勝てる?」
「・・・・あんなやつがゴロゴロいると思うとゾッとするな」
あえて白の言葉を空は無視する。
なぜなら―――
「愚問、だった」
「  」に敗北はありえない。
それはこの世界でも例外ではない。
(「  」か。あの世界で都市伝説にまでなった最強のゲーマー。全てがゲームで決まるこの世界で、そして“魔法”という最強のイカサマが存在するこの世界で―――「  」はどこまで通用するのだろうか)
「・・・・見ものだな」
「ん?何か言ったか?」
「別に何も言ってないよ、空兄ちゃん」
「そうか・・・白も寝るみたいだから俺も寝るが、赤羽はどうする?」
「それじゃぁ、僕も寝るよ」
疲れのせいか三人は直ぐに深い眠りについた。

・・・・
・・・
・・


時刻は夜八時。
三人が眠り始めて二時間近く経った頃。
ペタペタペタペタ
一つの足音が廊下に音を奏でる。
ギシギシ
少しばかり傷んだ床が時折軋む
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