暁 〜小説投稿サイト〜
ノーゲーム・ノーライフ〜3人目の天才(ゲーマー)〜
第8話〜次期国王選定ギャンブル大会〜
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「次期国王選定ギャンブル大会?」
「そう。前国王が遺言で次期国王は人類最強のギャンブラーに戴冠させるってあってね」
「へー、そうなんだ」
「ほら、だから今もあそこでやってるだろ?」
そう言って指さした先に俺たち三人は目をやる。
そこには――――
「うぅぅぅ」
「早くしてくれないかしら?唸ったところで手札は変わらないわよ」
「しょ、少々お待ちくださいですわっ!」
唸り続ける少女と余裕な態度で勝負に挑む少女がいた。
「あれは――――」
「あの人、負ける」
「そりゃそうだろう。ポーカーフェイス・・・って、そういうことか」
白が指さしたのは特徴的な青い瞳と対照的な赤い髪を持つ唸っていた方。
そして、空は何かに気づいたのか宿を見回す。
暇になった俺は宿屋の主人――と名乗っているだけ――に聞くことにした。
「じゃあ、前国王の息子とか娘とか・・・不憫じゃない?」
「まぁ、そうだな。あそこにいるのが前国王の孫娘のステファニー・ドーラだ。あの唸ってる方な。そして、黒いベールで顔を隠しているのがクラミー・ツェルだな。あのクラミーってのがバカみたいに強いんだよ」
「へぇ〜・・・ステファニーさんも大変なんだね」
「みたいだな・・・・というか、お前さんたちはここの人間じゃないだろ?」
その言葉に俺たち三人は一斉に宿屋の主人(仮)へと目を向けた。
「・・・なんで、そう思う」
空が代表して尋ねる。
「簡単な話だ。ここの人間ならあの愚王の娘を知らないわけがないからな」
「愚王?」
「ああ。愚王ってのは先王のことだ。ここの人間なら知らない奴はいない」
「なるほどな・・・。でもなんで先王は愚王なんて呼ばれてるんだ?」
「あぁ、それか。それは先王がゲームに負け続けたからだ。その結果、俺たち人類はここエルキア以外の領土を失ったんだよ。だから俺たちは愚王と呼ぶんだよ。皮肉を込めてな」
そう言えばあの
自称神様
(
テト
)
も言ってたな。
この世界へと誘われた時、というかこの世界に放り出された時に言っていた言葉を思い出す。
『ここは盤上の世界!ディス・ボード!全てがゲームで決まる世界!人の命も、国境線さえもっ!!』
「・・・人の命も、国境線さえもゲームで決まる世界・・・かぁ」
「確かにそうだな。今はゲームで全てが決まる。“盟約”ができる前は戦争してたらしいからな。今の神様が神様になる前はすごかったらしいからな」
ふ〜んと俺たちは納得したので取り敢えず宿を確保することにした・・・のだが。
「ねぇ、空兄ちゃん。お金・・・あるの?」
「それなら問題ない。盗賊から奪ったからな」
「なら、この世界の、通貨、にぃわかる?」
「それはわからんが・・・まぁ大丈夫だ。駆け引きは俺の領分だからな」
一度店を出て話し合い、結論を出した俺たちは再び宿屋の主人
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