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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第324話】
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ところだが、コアを奪取した所で村雲のエネルギーが残り少ない事に気付いた。
一夏の白式なら、まだ残り200程エネルギーがある筈だから苦なく捕らえれる――そう思ったのだが。
「ヘッ! 遅ぇよ!」
懐から取り出すと同時にピンを抜くオータム――それが転がると、目映い閃光が更衣室を覆った。
「チィッ! まだ閃光手榴弾持ってやがったか……!」
全員の対閃光防御が間に合わず、みすみす逃す形になってしまった――だが。
「ヒルトくん、落ち込まなくて良いわよ? 外には他の専用機持ちどころか、上級生も含めて辺り一帯を警戒してるから。 ――それよりも、お手柄じゃない♪ まさかコアを奪取するなんて!」
信じられないといった感じで言うものの、何処と無く嬉しそうな表情を見せた楯無さん。
――一夏は、もろに対閃光防御が出来なく、至近距離だったためかふらふらしながらロッカーに凭れかかっていた。
……まあ仕方ないだろう、あの距離で対閃光防御が間に合わないのは。
「……楯無さん、俺はこのままあいつを追撃します。 だから彼女を有坂先生――母さんの元に送ってほしいのですが。 ……このISと共に」
そう言って解除すると、光の粒子はムラクモの周囲を漂い、身体の中へと消えていった。
「……わかったわ。 ちゃんと後で説明してね、ヒルトくん?」
「……はい。 ですが、この事は外部に洩らさないようにお願いします」
「大丈夫よ? お姉さん、口は堅い方だから♪」
楽しげにそう言うと、楯無さんもISを解除した――と。
「……ヒルト」
不安げな表情を浮かべたムラクモが俺を見上げる形で見つめてきた。
「……安心しな。 楯無さんならちゃんと任せられるし」
「……わかっ……た」
不安な気持ちでいっぱい何だろう――だけど、このままあいつを放っておくわけにもいかない。
「コアはお前が預かっててくれ」
「……うん。 ――あ、ヒルト? ――『助けてくれてありがとう』って言ってるよ……」
「……あぁ!」
そう短く返事をすると、俺は壁に空いた穴から通路へと出ていく――と、後ろから楯無さんの声が聞こえてきた。
「ヒルトくーん! 第四アリーナ正面入口に展示用の『打鉄』があるからそれを使いなさい! ――無理は禁物よーっ!」
その言葉を聞き、手を振り替えして俺は第四アリーナ正面入口へと向かった。
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