暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第324話】
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
構築した結果と出ているが――見た目はクサナギではなく、軽量化された格闘専用の特殊形態の様に思えた。

 ……もしかすると、最近よく格闘戦を行っていたからだろうか。


「……っ、姿が変わっただと……!? な、何とか脱出しねぇと……!」


 オータムが立ち上がり、逃げようとするのが映る――。


「逃がすかよッ!!」

「何!? あぐっ……!?」


 反対側のスライドドアへと逃げようとするオータムよりも速く回り込み、再度顔面に拳の一撃。

 俺の反対側は、楯無さんと一夏が居るため、そっちは任せても大丈夫だろう。


「くそッ! こんな所で捕まるわけにはいかねぇんだよっ!!」


 残った装甲脚による連携攻撃も、スピードの上がった村雲を捉えることが出来ない。

 ……過敏な反応だが、どうやら一夏の見本でシューター・フローを何百回と行った成果が出てるのがわかる。

 これが一月前の俺なら、この速さに振り回され、まともに扱いきれなかった筈だろうし。

 冷静に考え事をしつつ、天狼を呼び出そうとするもエラーの表示が出て一向に呼び出せない。

 ……もしかすると、本当に格闘専用なのかもしれない。

 内臓武器項目欄にも、何やら【シャイニング・コア】といった表示しかされていなく、それも説明を見る限り音声入力が必要だとか――。

「迷っても仕方ない! ……シャイニング……コアァァァアアアッ!!!」


 手のひらをオータムへと翳す――刹那、目映い光を放つと共に粒子の散弾がオータムへと襲いかかった。

 粒子圧縮量の凄まじさからか、アラクネの装甲が破壊されていき、周囲一帯が金属片だらけになっていった。


「ぐあぁぁあああっ!?」


 この攻撃でエネルギーが底を尽いたのか、紫電を放ちつつ機能が停止した。

 放たれた粒子散弾の一部が壁を破壊したのか、向こう側の通路が目に映った。


「ち、ちくしょぅ……! こ、ここまで破壊されちゃあ自爆出来ねぇ……! せめて、コアだけでも……!」


 ぶつぶつと小さく呟き、アラクネ内部から何かを抜き取るオータム――その手に持ったのがコアだとわかった瞬間、俺は直ぐ様そのコアを持った手を蹴りあげる。


「グアッ!? し、しまった!?」


 空を舞うコアに手を伸ばすオータムだが、速さで俺に勝つことが出来ず――俺はコアを両手で抱えて着地した。


「……悪いな。 盗んだコアはこの通り」

「クッ……クソッ! に、逃げるが勝ちって事かよ!!」


 そう言って懐から何かを取り出す仕草をするオータム。


「一夏! そいつを捕らえてくれッ!」

「わ、わかった!」


 本来なら俺がやりたい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ