第一章
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いことが起こったのであった。
「頼もう」
いきなり玄関の方から声がした。二人はその声を聞いて顔を見合わせる。
「お客さん!?」
「こんな雨の時にか」
二人は顔を見合わせて言い合う。まさかこんな時に客が来るとは思わなかったのだ。それも当然で外は呆れる位の雨と雷だ。それで客とは、誰もが思うことだった。
「どうしよう、御前さん」
「といっても放っておくわけにもいかないだろ」
この雨だ。濡れて困っているに決まっている。それで放っておくのは周吉も本意ではなかった。
「とりあえずは入れてあげないとな」
「そうだね、やっぱり」
おたみもそれに頷く。これで決まりであった。
「じゃあな」
周吉がゆっくりと立ち上がり女房に声をかける。
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