第三話 蒼穹の剣士と月夜の姫君
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突然の宣戦布告から時が過ぎて放課後、ジルベールは訓練場で修行していた。
そこには、キース、カリーナ、ユウリ、エルシアの四人もいた
カリーナ「ああもうっ!思い出しただけでイラついてくる!」
カリーナはご立腹である。
自分の友達をあんなに侮辱されて黙っていられる性格ではなかった。
それはキースも同じである。
自分の相棒を悪く言い放ったあの女が許せないのである
キース「あの岬城結花理って女…くそっ!ジルの事をあんな風に言いやがって…」
この二人がブチ切れているのを気に止めず、ジルベールはひたすら刀を振り続けた
まるで邪念を振り払うかのように…
その様子を見たエルシアは心配そうな顔をしてジルベールに言った
エルシア「ジル君…大丈夫?」
ジルベールは刀を振るのを止め、答えた
ジルベール「ああ、大丈夫だ…」
その声は暗いが、闘志はむき出しになっていた
ユウリが恐る恐るジルベールに質問した
ユウリ「ジルさん、結花理さんに勝てそうですか?」
ジルベール「…」
ユウリに聞かれたジルベールは黙ってしまった…
カリーナ「だ…大丈夫よね?だってあんなに強いもん」
間近でジルベールの強さを見たカリーナは、ジルベールが負けるとは思わなかった…
すぐにエルシアが
エルシア「そうだよ、ジル君は最強の剣士だもんね♪あんな娘に負けるはずないよ!」
キース「どうかな?」
とキースが二人の言葉に反論した
キース「ジルが武者震いまでしたんだ、奴は相当強いはずだ…もしかしたら」
ユウリ「負けるって事ですか?」
キースはそれに否定した。
一番ジルベールの実力を知っている人物であったから…彼が負ける事はないはず…
ジルベール「まあ、俺がやるべき事はあいつに勝つ、それだけだ…」
そう言い、決意を固めたジルベールであった…
家に帰るとすぐに決闘の事で姉と妹達が食い付いて来たのである。
原因を一通り説明するとブラコンであるアクアが…
アクア「ふふっ…ナハト家を侮辱しただけじゃなくジルまで侮辱するなんて良い度胸ねぇ…その娘」
とまるで呪いをかけるような雰囲気でブツブツと呟いていた
担任であるアクアが知らなかったのはあの時休み時間でいなかったのである
アーシアはいつものようにジルベールの膝枕で横になっていたが、ジルベールの顔が暗い表情で心配になり
アーシア「にぃに…だいじょうぶ?」
と言ってきたが
ジルベール「大丈夫だよ、心配しないで(ナデナデ…)」
そう言いつつ、アーシアの頭を撫でた。
アーシア「ふにゃあ…にぃに、きもちいい…」
と気持ち良さそうに言った
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