開戦
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れは受け止められ、更にがっちりと絡めとられ再び実体弾での集中砲火が一夏を襲った。
数発がシールドバリアーを貫通し一夏の身体にダメージを与えるが、一夏は苦悶に顔を歪ませながら何とかそれから脱する。
武器は絡め取られたままであるが、一夏はウィング・スラスターの逆噴射オータムのISの脚を蹴り上げ、雪片を何とか回収した。
「ハッ!! すこしはやるじゃねぇかガキィ! ……あぁそうだ、今からおもしれー情報を教えてやるよ」
「面白い情報……?」
一夏は下卑た笑みを浮かべているオータムに聞き返すと、彼女は自らの歯をギラリと見せ、面白げに告げた。
「テメェをモンド・グロッソで拉致ったのは私の組織だ!! 感動の再会ってやつだなぁおい!! ギャハハハハ!!!!」
それを聞いた瞬間、一夏は自分の中で何かが切れる音がしたことを感じた。しかし、彼はそんなことは気にせず、ただ自身の本能が命じるままに行動した。
「……だったら、此処であのときの借りを返してやらぁ!!!!」
「バーカァ、熱くなってんじゃねぇよガキがぁ!!」
真正面から切りかかってきた一夏に対し、オータムはなにやら糸の様な物を彼に投げつける。すると、その糸は一夏の正面でパッと弾け蜘蛛の糸のように広がった。
「くッ!?」
何とか振りほどこうともがくものの、一夏はあっという間にがんじがらめにされ身動きが取れなくなった。
「ハハハハ!! よえー!! 弱すぎだぜお前!」
彼女は言いながら一夏へとにじり寄る。その手には今まで目にしたことがない四本足の機械が握られていた。
「さぁて、じゃあ愛しの白式ちゃんとのお別れの時間だぁ。たぁっぷりと別れを惜しみな!!!!」
オータムは凶悪な笑みを浮かべながら一夏の胸部にその機械を取り付けた。その瞬間、一夏の身体に電流にも似たエネルギーが放出された。
「ぐああああああああッ!?」
「ギャアハハハハハハハハハ! 泣け!喚け!子犬ちゃんよぉ!!!!」
叫び声を上げる一夏が心底可笑しかったのか、オータムは天井を仰ぎながら哄笑していた。やがて電流が消え、意図の拘束からも脱することが出来た一夏は完全に油断しているオータムに殴りかかる。
「無駄なんだよクソがぁ!!!!」
一夏の拳は受け止められることもせず、彼は蜘蛛のような脚に蹴り飛ばされロッカーに激突した。
「カハッ!?」
たたきつけられたその痛みが一夏に自分が今どのような状態なのかわからせることとなった。
……白式がない!?
そう思ったのも束の間、一夏はまたも蹴り飛ばされオータムの脚で踏みつけられる。
「お前の大事な白式ちゃんなら此処だよ。冥土の土産に教えてやろうかぁ? 今のは|剥
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