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IS-最強の不良少女-
開戦
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情を浮かべた。

「どうした? 弾」

「お、お前今、鳴雨響って言ったか……?」

「ああ、そうだけど……弾は響のこと知ってんのか?」

 すると、弾は一夏の肩を掴み、端によると一夏と顔を見ながら血相を変えながら告げた。

「バッカ、お前! 鳴雨響って言ったら超が付くほどの不良じゃねぇか!! 全国の不良の頂点に立つほどって言われてて、その手にかけてきた不良は千を超えるって言われてんだぞ!?」

「え、マジで?」

「まぁ……お前はそういうのに興味なさそうだもんなぁ……。男子の間では結構話題になってたんだぜ? 他にもやって来た犯罪は殺人以外全部だとかもうスゲーのなんのって」

 弾は震え上がっているのか頭を押さえていたが、一夏は自分の記憶の中にある響のイメージと照らし合わせるが、弾が言っているようには思えない。

「弾。お前はそう言ってるけど響は結構いいヤツだぞ? 時折厳しいけど」

 一夏がそう弁解してみるが、弾は「なに言ってんだよー」などと呆れた様子で肩を竦めていた。そのあとも二人はなにやら話しながら学園内を回り、最終的には鈴音がいる二組へ足を運び、昔話などの花を咲かせていた。

 しかし、途中一夏の携帯に連絡が入り彼はそのまま席を立つと一組へと戻っていった。

 




 一夏が教室へ戻ったのを確認した響もそれに続いて教室へと戻るが、入った瞬間シャルロットに腕を引かれた。

「うぉっ!? なにすんだシャル!!」

「いいから来て! 一夏の方もそうだけど響目当てのお客さんも多いんだから!!」

「はぁっ!? 私目当ての客ってなんだよ……」

 シャルロットに腕を引かれ教室のとある席まで連れて行かれると、強引に着席させられた。そこは周囲とは隔絶された席であり、すでに多くの女生徒が響の到着を待ちわびていたようで、響が現れた瞬間歓声が上がった。

「ファンクラブ掲示板にアップされてた黒髪鳴雨さんキタコレ!!」

「金髪もいいけど黒も似合う!!」

「やっぱり画像じゃなくて生で見たいもんね!!」

 所々から聞こえる意味不明な会話に頬をヒクつかせる響は隣に立っているシャルロットに問うた。

「……なぁシャルよぉ。前々から気になってたんだがファンクラブってなんだ?」

「へ? 響知らなかったの!? えっとね……ファンクラブの名前はそのまんまで、鳴雨響ファンクラブって言うんだけど、五月の半ば足りにはもう発足しててもう結構な生徒が加入してるんだよ。上級生も入ってるんだよ」

「……私の知らないところで私のファンクラブが出来ていたことに内心驚いているが……まぁいい。そんで? それを発足した馬鹿は何処のどいつだ?」

 響が投げかけるようにしてシャルロットに聞くと、彼
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