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緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
20弾 理子の誘惑
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理子は狭い個室の中で、獣じみた動きを見せた。
いきなり、しがみついてきたのだ。
突然のことに、俺は為すすべもなくソファの上に押し倒されてしまう。
「――――理子!?」
「ミズキって、ほんっとーにラブに鈍感。まるで、わざと鈍感になろうとしてみたい。っていうより、異常に自己評価が低いんだよね、ミズキって。自分なんかが他人に好かれるわけがないって、そう思ってるでしょ。ねぇ……わかってる?これ、もうイベントシーンなんだよ?」
ツーサイドアップに結った理子の長い髪と左右のテールが、俺の頭を覆うようにして包み込んでいる。
目の前ほんの5センチほどに迫った、理子の童顔。
アリアとはまた違う、バニラのような、甘くていい香り。
理子は唇を触れるか触れないかの距離まで俺の頬に近づけると、そのまま、耳元に口を寄せてきた。かりっ。何のつもりか、耳をかじってくる。い、痛い。
「ねえ、ミズキぃ。せっかく
高
(
た
)
っかい個室取ったんだし……ゲームみたいなこと、してもいいんだよ……?」
熱く切ない囁きと共に、理子は、俺に全身をすり寄せてきた。
り、理子。理子って、こんな――――可愛い子だったのか。
クラスでそのスジの男どもが理子を『ロリ顔巨乳』と呼んでありがたがっていたが、上からのしかかられて、俺はその呼び名が完璧に当たってることに気付いてしまった。
いつもバカみたいに少女趣味全開の格好で子供みたいなことしてるくせに、身体の凹凸はやたらとはっきりしてて、柔らかくって――――
「ミズキ。部屋での事は、だぁーれにもバレないよ?雪ちゃんはS研の合宿だし、アリアはもうイギリスに帰っちゃうからね。今夜7時のチャーター便で行くって話だったけど……んー、もう羽田だよ、きっと。だから……理子といいことしよ?くふふっ」
――――アリア。
その単語を聞いた瞬間、溶けかかっていた意識が急速に回復してくると同時に、これまでアリアと過ごした日々が思い浮かんでくる。
『この卑怯者!でっかい風穴――――あけてやるんだからぁ!』初めて会った朝、俺に向けて攻撃して
きたアリア。『先生、あたしはあいつの隣に座りたい』教室に入って自己紹介するなりそう言って、クラスの注目を集めていたアリア。『――――ミズキ。あんた、あたしのドレイになりなさい!』いきなり俺の部屋に乗り込んできて、高らかにそう言い放ったアリア。『このヘンタイ!』一緒に青海に行って、マックを食べた時のアリア。『この額はあたしのチャームポイントなのよ。イタリアでは女の子向けのヘアカタログ誌に載ったことだってあるんだから』夕焼け色の部屋で、自分のおでこを自慢していたアリア。『かぁーわぁーいぃー!』レオポンのぬいぐるみを抱きしめて、喜んでいたア
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