二回戦開始
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リターンクリスタルを砕き、マイルームへと戻ることにした。
夢を見ている。
目の前に見えるのは、ビルの屋上から空を見上げる俺とセイバー。
その二人の視線の先には、天馬に乗ったライダーがいた。
見る機会がなかったが、おそらくこれがライダーの宝具なのだろう。
「貴方達は格好の餌食というわけです!」
ライダーは己が愛馬に命じて急降下させる。天から落ちる流星のようだ。天馬は一筋の光となってセイバーへと襲い掛かる。
音速に迫る……否、同等以上の巨大質量の突進。言うなれば戦闘機の特攻にも等しい破壊力だ。
「させるかぁっ!」
だが、さすが最優のクラスと謳われるセイバー。
超音速の突進を自らの剣でどうにか軌道をそらすが、セイバーも吹き飛ばされる。
「く…………!」
「まだです」
ライダーの攻撃は続く。一度躱されたくらいでは終わらない。一度回避されたといってもペガサスは死んではいないのだ。
旋回し、再びセイバー達の居る場所をロックオンすると二度目の突進を仕掛けた。次はさっき以上の速度で、二人を狙った突進。
「ぐっ!」
再度、セイバーは天馬の突進を剣で軌道をそらす。しかし、剣と天馬との衝突のせいで、剣を地面に突き刺し、膝をついてしまった。
「ほう、これを耐えるとは……………やれやれ、強制はしたくなかったんですが、仕方ありません。私の宝具で決着をつけましょう」
ライダーは倒れないセイバーにしびれを切らしたのか、全力を出すつもりだ。
「騎英の手綱!」
ライダーの手に手綱が現れ、天馬に装着された。恐らくこれが騎乗兵としての本来の能力。
だから、天馬のような格の高い幻獣をも従わせることができるのか。
「猛ろ!天馬よ!!」
大きく旋回したライダーを乗せた天馬は、先ほどとは比べ物にならない位、急激にスピードが上がった。それはまさに光速と呼んでもいい。
それになんて圧力だ。あんなものをくらったらセイバー達は塵一つ残らない。あの手綱は、ペガサスの潜在能力をも高めるのか。
「天上の神々に愛された美しき我が子よ!その蹄を轟かせ眼前の敵を蹴散らすのです!!」
セイバー達が立っているビルの屋上まで残り数十メートル。覚悟を決めたのかセイバーは
「いいでしょう。私も全身全霊を持って倒します!」
風王結界
を解き、自らの聖剣の真の姿を解放した。セイバーは天馬が激突するであろう場所に立つと
「あなたの宝具に答えましょう」
聖剣の刃に魔力を流し、変換、集束・加速させることで
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