二回戦開始
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グ》や北欧の英雄ベオウルフが振るった剣赤原猟犬などは、確かに使ったがあれはアーチャーの宝具じゃない。カラドボルグは俺が使ったしな。
「それってサーヴァントの力を完全に使ってないわけ?そんな状態でエル・ドラゴを倒したの!?」
「そうなるかな」
驚きの声をあげる遠坂。俺も別の意味で驚いている。あの会話だけでライダーの真名を突き止めるとはさすが遠坂だ。
「……私てっきり、貴方の白髪のサーヴァントの宝具が桁違いに強いから、エル・ドラゴも宝具頼みで倒したかと思ってたわ」
遠坂はそういうが、アーチャーの宝具は、正確には言うと、使いたくても使えないのが現状。
【固有結界 無限の剣製】
いくら俺が成長したからと言っても起動させるための魔力が明らかに足らない。遠坂並みの魔力があってやっとだ。
(それに今使ったら遠坂が…………)
ギルガメッシュと戦った時みたいに使えないかと尋ねたことがあるが、アーチャー曰く
「使えないこともないが。凛が死ぬぞ」
セイバーと契約し、俺を通じてアーチャーへの魔力供給。
俺の魔力があるとはいえ、実際のところサーヴァントを二人も契約しているのと変わらない。
記憶にある遠坂も俺同様に魔力の量が増えてるが、二体同時契約は負担がかかりすぎる。そのため宝具は使えない。
しかし、レオのサーヴァント、大英霊ガウェインのような相手ともいつか戦わないといけない場面で使えなかったりしたら、負けるのは目に見えている。早くこの問題をなんとかしないと……………。
「少し、見直したかも。貴方の勝機を信じてみるのも良いかもね。頑張りなさい」
「ああ」
遠坂はそれだけ言うと立ち去って行く。応援されたってことでいいのかな?立ち去る遠坂を見届けてから、俺はアリーナに向かった。
アリーナの入り口にたどり着くと気配を感じたため、気配を殺し入り口を覗いてみると ブラックモアと一人の青年がいたものだ。
「いいか、一回戦とは違い、今回の相手は油断できない。予断も独断も感心はせんぞ」
どうやらサーヴァントと会話をしているようだな。
「へいへい、わかってますって。一回戦よりはマシな相手だって割り切って当たらせて貰いますよ。だけど、俺には対した相手に見えないですが」
そうニヒルに笑い、ブラックモアを見る緑衣の青年。
草木とほど近い色合いの衣装と、どこか整えられていない金色の髪は、風が吹けば葉と共になびくような自然さを感じさせる。
落ちついているが、本人は落ち着きが無い。そんな印象の在る、サーヴァントだ。
「だからこそ、油断はならんと言っている。一回戦の様な独断は許さん。この戦いでは、とにかく私との連携を取ってもらおう」
「了解っと。
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