二回戦開始
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それしかでてこないようだ。いや、第一それ根拠じゃないだろ?
そう言おうと思ったが、藪蛇になりそうなのでやめておくことにしよう。一方、赤セイバーの言葉はさらにつづく。
「そして、余の嫌いなものは倹約!没落!反逆だ!覚えておくがいい」
赤セイバーに便乗して悪ノリしたのか白野も
「俺が好きなのはセイバーだ!覚えておけ!!」
赤セイバーと同じポーズで叫んだ。さっきの会話でそれぐらいわかるよ。なんか、頭が痛くなってきた………………。
「………………行くぞ。マスター」
「………………ああ、そうだな。それじゃあ俺たちはこれで。またな白野」
白野たちに別れを告げると俺は一目散に一階の保健室を目指す。彼処は参加者の健康管理などもしていた。頭痛薬ってあったかな?
「余も奏者のことが大好きだ!!」
「相思相愛だな俺たち!」
「「ハハハ!!」」
掲示板の場所からは二人の笑い声が反響してくる。あれが世にいうバカップルというものだろう。少しはTPOというのをわきまえて欲しい。
『第一暗号鍵を生成。第一層にて取得されたし』
暗号鍵の生成を告げる携帯端末に従い、アリーナに向かおうとしたところ、
「こんにちは。衛宮くん」
丁度購買から出てきた遠坂と鉢合わせになった。
「貴方の対戦相手、聞いたわ。ダン・ブラックモアとはついてないわね………」
「知ってるのか?」
「ええ。現役じゃないけれど、彼は名のある軍人で西欧財閥の一角を担う王国の狙撃手だったわ。現役の時は、匍匐前進で一キロ以上進んで敵の司令官を狙撃したとか、いろんな逸話があるもの」
「へぇ〜」
遠坂が言っているなら本当のことだろう。なみの精神力じゃない。今回は一回戦とは違い、強敵になるな。
だが、話を聞いた限り、赤セイバーが言っていたことは当てはまらないような気がする。やっぱりただの気のせいなんだろうか?
「一回戦とは何もかも違う。見た所記憶も戻って無さそうだし、ご愁傷様」
遠坂は俺に見切りをつけたように、そしてどこかからかうように遠坂は言う。
「まあ、例えあんたの宝具がどんなに強くても、このままだとあっさりサー・ダンに殺されるでしょうね」
あっ、意地悪そうな笑みを浮かべてるな。しかも、あっさり殺されるって……………俺そんなに弱そうに見えるかな?
「残念ながら、俺はまだ死ぬわけにはいかないさ。それにまだ、宝具なんか使ってないぞ」
そのように返すと唖然とした顔で遠坂は絶句していた。なんかまずいこと言ったかな?
「……宝具、一回戦で使ってないの?」
「え、あぁ、うん」
螺旋を描く刀身を持つ剣、|螺旋剣《カラドボル
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