それから
本当の魔法
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でやべえ」
何この生物。可愛いんだけど。
顔真っ赤にさせてさっきからあうあう言ってる。
あれか、とあるPSPのゲームで勝負の時に言うセリフが「勝ったらシュークリームなのですー♪」な巫女か。
割と好きだぞ、あのキャラ。
でもオレはにぱー☆の鎌持ってる天使のほうが好きだ。
まあフェイトにはかなわんが。
「ひ、陽龍、とりあえず目瞑って!」
未だに慌てたままのフェイトが言う。
何故か理解はできなかったが、とりあえず言う事を聞いておく。
「・・・よ、よし、とりあえず第一段階終了。あとはお姉ちゃんから聞いたとおりに・・・」
・・・お姉ちゃんから聞いた?
スッゲー嫌な予感しかしない。
なんとなく緊張して中、急に首元を前に引かれる。
オレは驚いてつい目を開けてしまい、そして見てしまった。
すぐ目の前で未だに顔を真っ赤にさせている、目をつむったフェイトの顔を。
そして声をあげるよりも前にオレの唇に柔らかく、温かいものが触れる。
しかしそれは一瞬の出来事で、すぐに離れてしまう。
オレはただ呆然とフェイトを見つめる。
「・・・あの、こちらこそ、よろしくお願い・・・します」
下を向いているせいで表情はわからないが、耳が真っ赤。
そんなことになるならやるなよとは思っていても口には出さない。
オレはフェイトの手を握り、歩き始める。
「家、少し遠回りして帰ろうぜ」
最初は引かれていたフェイトも、その言葉の後にうんっと言ってからは腕につかまって横を歩く。
その日、オレたちはようやく恋人になった。
「あ、なんか軽く流された感あるからもう一度いっとくけど、アレ、マジだからな?」
「あれ?・・・って、どれ?」
「結婚を前提に付き合ってくれ」
「・・・ふぇっ!?」
「幾久しく、よろしくな?」
「な、なんかハメられた気分・・・」
ちなみに残りの六日間は今までの「親友」という立場とは違い、「恋人」として海鳴りを歩いた。
途中でジュエルシードを探している時に入ったゲームセンターを見つけたのでいろいろと対戦したり、プリクラを撮った。
ちなみにスタンプは「神友」ではなく、もちろん「私たち、結婚します」。
これほどぴったりなスタンプがあるとか、まじ最高。
それから聖祥に行ってみたり、小学校や中学校が同じだった友達と会って話をしたりして過ごしたとさ。
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