それから
本当の魔法
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ンフォースツヴァイの元になった闇の書・・・いや、夜天の書を守ってきた長く、綺麗な銀色の髪を持っていた女性、初代祝福の風、リインフォースと別れた場所。
「・・・そっか、ここも、私たちの大切な思いでのある場所だもんね」
はやてや守護騎士たちにとっては今なお辛い思い出かもしれない。
でも、あの人がいたおかげで守護騎士たちは今もこの世界にいられる。
「今でも鮮明に思い出せる。リインフォースが残した言葉」
___我が主、守護騎士たち、それから小さな勇者たち。ありがとう。
助けられなかったオレたちに向けて、彼女はそう言い残した。
「人の思いってすごいよな。思いが強ければ強いほど何人もの人の心に響いて、その思いに負けないくらいの努力をする・・・そんな不思議な力があるんだ」
これに対してはリインフォースだけではない。
過去のオレの強い思いが、今のオレの人格にまで影響した。
「ふふっ。それこそ、本当の魔法みたい・・・だね。私たちが使う魔法は一部の人間にしか使えない。けど、陽龍の言う人の思いっていう魔法は誰にでも使える、それでも一つとして同じものはないとっておきの魔法」
フェイトは唇に指を当て、内緒話をするように言う。
その姿をみてついオレは雰囲気に飲まれそうになってしまう。
が、いまここで飲まれては昨日ほぼ徹夜して考えた計画が崩れてしまう。
・・・ま、まあ?美由紀さんの料理で半分暗い崩れてるけど。
「つ、つぎに行くぞ!」
「あ、もう、先に行かないでよっ」
絶対に後ろを振り向かないようにしてオレは絶対に行きたかった場所・・・本当に最後の場所に向かう。
あたりはもう真っ暗で、道路の脇にある街頭と綺麗な満月が頼り。
そんな状態でオレたちは海鳴り臨海公園に来ていた。
本当なら真っ黒に見えるはずの海は、月明かりのおかげか少しだけ反射して綺麗に見える。
「ここって・・・」
オレたちが出会うきっかけとなったジュエルシード事件。
それが終わった時に一度、オレたちは地球とミッドという遠い場所へと別れた。
この海鳴り臨海公園はそのお別れをした場所だった。
あの出会った場所と同じくらいに大切な、思い出の詰まった場所。
「ここでもらったストラップ、今もしっかり持ってるんだよ?」
フェイトはそう言ってカバンから一つのストラップを取り出す。
それはオレと美愛が割と頑張って作った紫色、黄色、金色の三色の稲妻の連なっているもの。
この世にたった三つしかない、家族の証。
もう何年も前のものだからか、傷がいくつも出来ていたり、糸がほつれて今にも壊れてしまいそうだ。
「流石に壊れちゃうのは嫌だから付けずに大切に持ち歩いてるんだ」
それはアリシアも同じようで、今は六課の制服のポ
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