つばめの療養
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ん?何か聞こえる。なんだろう。
「……め……ん。」「つ…め…ゃん」
「つばめちゃん!」
体が痛い…。なんでだ?確か………?
ああ、家族を逃がすために残って、
攻撃を受けた後怪物が追撃しようとして…
葵ちゃんが立ちふさがったから攻撃をしようとして
そこから記憶がないな。
ともかく声がする方へいこう。
つばめsideout
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葵side
昨日私を庇ってつばめちゃんが怪我したの。
つばめちゃんの肌に傷がついてしまった
私のせいで!くそっ!
何もできなかった…
あの後すぐに大人が来たけど、
私は大人を呼ぶことだけしかできなかった。
考えれば考えるほど虚しくなって
「っく、ごめっね。ひっく、つばめちゃん…。」
思わず泣いてしまった。
暫くしてから ポンッ、という音と私の頭に何かが置かれた。
「ごめんね。心配させて。」
怪我で痛むのか顔をしかめてつばめちゃんが言った。
その言葉で私はもっと泣いてしまった。
そして、泣き疲れたのか眠ってしまった。
葵sideout
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つばめside
意識が戻った僕が始めて見たものは、
泣いていた葵ちゃんだった。
見えた体がちっちゃくなっていて
つい、頭を撫でてしまった。
「ごめんね。心配させて。」
というと、葵ちゃんはもっと泣いてしまった。
やがて泣き疲れたのか、寝てしまった。
僕は、葵ちゃんを自分の布団に入れると、
広間に歩いて行こうとしたが、
立った瞬間力が抜けて倒れてしまう。
「うっ、力が入らないか、それでも!」
と、気力を振り絞って広間へ向かう。
しかし、廊下についた瞬間、
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
体が燃えるような痛みと刺された痛みが
体を襲い、意識が遠くなって行った。
つばめsideout
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葵side
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
という絶叫で目を覚ました。
この声はつばめちゃんのだ!
そう思うと私はつばめちゃんのところへ走って行った。
辿り着いた先にはつばめちゃんが倒れていた。
「つばめちゃん!?」
顔が青ざめていて腕を触ると
「熱っ!」
火傷をしそうなほど熱くなっていた。
ど、どうしよう。
「葵、どうしたの?絶叫が聞こえ………
どうしたの!?つばめちゃん。」
お父さんとお母さんが来て、
そしてお母さんもつばめちゃんに触るが
同じように手を離した。
そしてお父さんがつばめちゃんを運んで行った。
やっぱり私は何もできない。悔しい…。
葵sideout
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つばめside
なんだ?体が熱い。
怠いし、体が針で
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