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ソウルブラザーのなく頃に
W話「建設大臣の孫誘拐事件(上)」
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 19XX年東京都〇〇区。何処にもありそうな学校の校門から、児童が帰宅していた。それを監視でもしているのか、白いワゴン車(×××庭園)が停まっていた。お粗末にも、マジックペンで消されていた。

「じゃあなー・・・!!あばよー!」

「うん、また明日ねー!」

 小学校の低学年だろうか、服に「いぬかい としき」と書かれた名札を付けた。女の子・・・いや、男の子が歩いていた。それを付け狙うように、後ろからワゴン車がゆっくりと追いかけて来た。

「・・・へぇ、写真で見るよりも、結構可愛い子ですねぇ。アソコの処女は俺が貰おうかな」

「・・・まだ、あのことで引きずっているのか?アレでも、俺達の仕事なんだ。ヘマはするなよ」

「へいへい。分かっていますよ」

 彼らのワゴン車から「・・・鶯、OK。雲雀、OK。前後に2ブロック確保した。・・・いいぞ!!」と聞こえていた。彼らは、山狗である。今回の仕事は、建設大臣の孫の犬飼寿樹の誘拐である。

「・・・キミ、・・・犬飼寿樹君?」

「え、はい。そうですけど・・・」

 彼が犬飼寿樹である事を確認でき、後部座席に座っていた。さっきまで談話をしていた山狗が車から飛び出し、白いハンカチで犬飼寿樹の口を押さえ、意識を失う。後は、車に乗せるだけである・・・。
 落ち着きの調度品でまとめられた執務室には、初老の男が一人と、秘書のような女性がいた。そんな、彼らはソファーに座っていた。いや、座っているというより・・・

「犬飼大臣・・・もっと、突いてください。ふにゃ○○じゃあ、私は、気持ちよくないですよ」

「何がふにゃ○○だね。私のは、マグナム(性的な意味で)だよ。眼鏡秘書クンを気持ちよくさせることぐらいは、出来るぞ」パンパン

「老いているんじゃないんですか?どこが、マグナムなんですか〜」

 セックスをしていたようである。そんな事をしていると、電話が掛かってきたようである

「すまないが、眼鏡秘書クン。電話を応対しながら、腰を振ってくれないか?」パンパン

「分かりました。・・・はい・・・もしもし・・・・」

 相手は、全く持って返答がなかった。大方、間違い電話か、イタズラ電話のどちらかであろう。そう思い、切ろうとすると・・・

『・・・テステス・・・ツナガッタヨウダナ。アナタガ、犬飼大臣じゃないなら、・・・ボイスチェンジャーの電池が切れてる・・・・・!!    さっさと、電話ヲ切ってクダサイ』

「犬飼大臣・・・お電話です。相手は、ボイスチェンジャーを使用していますが・・・アン!!」

『オい・・・!!オマエラ何やっているんだ』

「もしもし、誰だね。念の為に、言っておくが、イジメ相談や離婚問題の事を話されても、対応は出来ないからな」パンパン


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