暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0588話
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「具合はどうだ?」
「……凄い。身体の異常が少しも感じられない。確かに病に侵される前と比べても、より身体の調子がいい」

 バルシェム生成チャンバーから出て来たアルティスが、自分の調子を見るように身体を動かしながら感嘆の声を上げる。
 そう、治療を始めてから5日。ようやくアルティスの治療が完了したのだ。

「それは多分、病気になった後も鍛えていたおかげでしょうね。……さすがに修羅、戦闘民族と呼ぶべきかしら。随分と治療は順調に進んだわ」

 戦闘民族って……どこぞのサイヤ人の如く尻尾でも生えてたりしないだろうな?

「はい、これは貴方がチャンバーの中に入る前に着ていた服よ。一応洗濯はしてあるから、そっちで着替えてきてちょうだい」
「うむ、感謝する」

 レモンに手渡された着替えを持って、以前同様に物陰へと向かうアルティス。その後ろ姿を見送ってから、レモンへと視線を向ける。

「それで、バリオン創出ヘイロウの解析の方はどうなっている?」
「8割ってところね。機能とかの解析は大体終わっているけど、今はどうやってあの大きさのパーツをニーズヘッグに組み込もうかと悩んでいるところよ」
「へぇ、それはまた。少し前までは苦戦していたのが嘘のような速さで一気に解析が進んだな」
「ふふっ、これでもアクセル自慢のシャドウミラー技術班ですからね。少しは実力があるところを見せないと」

 艶然とした笑みを浮かべるレモンの様子に、参ったとばかりに両手を上げて降参のポーズを取る。

「そっちがまだ終わってないところで悪いが、もう1つちょっと頼まれてくれ」
「あら、今度は何かしら?」
「ガン・ルゥ。覚えているな?」
「ええ、もちろん。ギアス世界の中華連邦が使っているKMFでしょう? 一応解析はしたけど、特に見るべき技術は無かったし、サクラダイトに関しても今はまだ手を出していないから、そのまま倉庫の中に入っている筈よ」

 ……まぁ、無理はないか。確かにガン・ルゥはその生産性以外は何の取り柄もない機体だしな。
 ちなみに倉庫というのは技術班専用の倉庫であり、もう使わない物とかが無造作に仕舞われていたりする。ストライク・ダガーとかもそこに入っている筈だ。

「そのガン・ルゥだが、俺達が引き抜こうとしている中華連邦の人物に対して取引として使いたい。ある程度の強化改造をしてくれないか? 出来れば、向こうの技術でもどうにか出来る範囲の遠距離射撃用の機体として」

 基本的に独自の進化を遂げているギアス世界だけに、こっちの技術をそのまま渡しても応用とかは出来ない筈だ。同時に、リオンとかを提供するというのも優遇しすぎな気がするしな。そもそも純粋な戦力で考えれば、メギロートを使ってどうにかするつもりなんだからガン・ルゥの改造に関しては本当に土
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