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やはり俺の評価は不良らしい
こうして彼と彼女は出会う
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様」って言ったよ!


「ありがとう。でも仕方ないわ。私、可愛いから」


俺にはその発言が自画自賛ではなく、自嘲している様に見えて仕方なかった



「そうだな。あんたは可愛いから嫉妬の対象にされる」


「人はみな完璧ではないから。弱くて、心が醜くて、すぐに嫉妬して蹴落とそうとする。優れた人間程生きづらいのよ、この世界は。そんなのおかしいじゃない。だから変えるのよ。人ごと、この世界を」



そう語る雪ノ下の目は本気だった


「くっくっく」

ヤバい、笑いがでてくる


「可笑しいかしら?」


やべ、怒ったか?


「いや、ホントに似た者同士なんだと思ってさ。同じこと思っている奴がいるなんて夢にも思ってなかったから」


「おな・・・じ?」



「ああ、これ見てみ」



俺はここに連れて来られるきっかけになったあの課題文を差し出した。受け取った雪ノ下はしばらく無言だったが



「ふふふ、何この文は?」



楽しそうに笑っていた


「いや〜、書くことなくて無い知恵絞って考え抜いた力作だよ。笑ってくれて何よりだ」


「そうね、とても面白かったわ」



そのにこやかな笑顔を見て思う。


「なあ、雪ノ下雪乃。俺とお前は似てるよ」


「ええ、世の中は不思議ね。だけど今は、似ている所だけではない。もっとあなたのこと、逆巻拳斗のことを知りたい・・・そう思うわ」


やっぱり似てるな、俺達は



「なら、俺と友達になってくれませんか?」


立ち上がり、雪ノ下の前まで歩いていき手を差し出す


「ええ、よろしく」


雪ノ下は俺の手を握り、今までの人生の中で俺が見た、どの笑顔よりも美しい笑顔で応えてくれた


そして雪ノ下は俺の手を握ったまま、顔を赤くして


「と、ところで逆巻君? 私達は今友人になったわ」



「え? うん、そうだけど・・・」


ちょっと雪ノ下の言いたいことが分からない


「だから、その、お互い私とあなた、あなたと私しか友人がいないのだから、その最も親しい友人と言うわけだからその・・・親友、なのかしら?」



「ああ、なるほど。確かにそう言う考え方もありだよな」


感心してしまった。だけど、なんかこそばゆいな『親友』って響きは


「だから、その・・・親友はお互いのことを名前で呼び合うものじゃないかしら。もちろん私は苗字でもいいのよ? だけど多くの小説やドラマなどでは親友って名前で呼び合うじゃない? だから、その、提案・・・なのよ? 私はそうしたいのだけれど逆巻君はどうかしら?」


「名前・・・か
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