第五章 StrikerS編
第百五十六話 『機動六課、出撃』
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
………だから戦闘機人である私達にも感情はあります。
………だから、そのような力を出すことができるのかと…」
「…ふむ。“心”の力か。姉はそんな光景は…」
見たことがない、とチンクは続けようとしたがそれはかつて戦ったゼストとの戦闘でゼストが死に際に対して起死回生の反撃をしてきた為に右目を負傷した事を思い出した。
「そうだな…。姉にはそういうものは理解できる。ゼスト殿のあの時の心は、強かった」
「………?」
いつの事を話したのかわからなかったのかトレディは首を傾げる。
そんなトレディにチンクは苦笑してトレディの頭を撫でながら、
「トレディ。お前にもいつか分かる時が来るかもしれないな。…そうだな。案外近いうちに知れるかもしれないぞ?」
「………そうでしょうか?」
「ああ。姉の言うことだ。だから信じろ」
「………はい。チンク姉様」
トレディはそれで瞳に力を灯す。
そして思う。
(………レンさんならば、見せてくれるのでしょうか…?)
そう思うのだった。
それからウーノによりメンバー選別が話される。
まずウーノはドクター…つまりジェイル・スカリエッティとともにラボに入る。それをトーレとセインが警護。
『それと魔術師殿から一人援軍が貸し出されました。これで警護は完璧です』
援軍とはおそらく地上本部襲撃にて現れた謎のフードの集団だろう。
そこにセインが手を挙げて、
「はい、ドクター。その魔術師さんの仲間は信頼できるんですかー…?」
『おや、セイン。魔術師殿の仲間を信じられないかね?』
スカリエッティがモニターに顔を出してそう言ってきた。
それに対してセインはというと、
「んー…信頼できないかって言われると、そりゃ信頼しなきゃやってられないと思うんですけどー…なんかきな臭い、と言いますか…」
「あ、それはあたしも思ったッス」
ウェンディもそれには賛同のようでセインに続く。
それにスカリエッティも苦笑を浮かべながら、
『大丈夫だよ。魔術師殿は私のれっきとした協力者だ。私が信じるのだから君達も信じたまえ』
「あー…まぁ、ドクターがそう言うんだったら信じますよ? うん」
「そうッスね」
すぐに沈静化した二人だった。
それでウーノは話を再開する。
クアットロとディエチが聖王のゆりかご行き。
オットーがルーテシアの警護。
残りのノーヴェ、ウェンディ、ディード、チンク、トレディ…そしてランが地上本部行き。
…という事になった。
それから各自健闘するようにと声をかけたウーノだったが、ここでもやはりセインがまた手を上げる。
「あ、もう一つ」
『セイン。今日は質問が多いわね』
「ごめん、ウーノ姉。でもさ、もうゆりかごが動いている以上関係ない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ