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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第47話 仕組まれた罠
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思っていなかった。いや、腕だけではない、相手の攻撃を見切る洞察力。予想外だった」
「………お前がクレイン・アルゲイルか?」
「初めましてだね有栖零治君………」
クレインはスカさんと同じ様に白い白衣を着て、いかにも科学者だと言っている様な恰好をしていた。そして髪は明るい茶髪で、何故か狐のお面で顔を隠している。
「わざわざのこのこと出てくるって事は覚悟が出来たか、それとも何か仕掛ける準備が終えたのか?」
「覚悟と言うよりは準備が出来たって所かな。これで一番問題だった事も今日で解消される………」
「先輩を拉致し、俺を呼び出して何のつもりだ?」
「まあこれから分かるよ」
そう言って腰につけていた物を俺に見せた。
「刀………?」
それは赤と黒を基調とした鞘と綺麗な紅の線の様な模様が描かれている鍔の刀だった。
「そう、聖王器ホムラ。これを君にと思ってね」
「聖王器………だと?」
クレインの意図が全く分からない。敵である俺に聖王器を?
「一体何を考えている………?」
「私は自分の興味のある事を試したいだけさ。この聖王器を扱える者に託し、その力を見てみたい。そう興味が湧いただけさ」
「………信じると思うか?」
そう言い、どんな攻撃にでも対応できるように抜刀の構えをとる。
「疑い深いなぁ………」
そう言いながらパチンと指を鳴らすと、いきなり俺を囲むようにブラックサレナが3体現れた。
「なっ!?」
その3体は俺を攻撃するわけでもなく、俺が身動きを出来ない様にがっちりと固めてきた。
「くっ!?この………!!」
『マスター、これでは!!』
「こんな密着した状態じゃ転移しても意味が無い!神速でこの場から逃げ出して………」
「まあそんなに焦らなくてもいいじゃないか。ほら」
いつの間にか近づいてきたクレインに無理矢理聖王器を握らされた。
『待っていたわ!!!』
「何!?うっ………!!」
握らされた直後に大きく自分の意識が揺らぐ感覚が俺を襲った。
「なっ、何だ………!?」
『マスター!!その刀を離して!!』
ラグナルの言う通り刀を離そうとしたが、手が麻痺したように俺の言う事を聞いてくれない。
『私と言う女がいながら他の女を使わないでよ』
「なっ!?」
そう言うとラグナルが勝手に解かれ、バリアジャケットも消えてしまった。
『今度からこれよ』
そう言われると赤っぽい黒を基調としたフード付きのロングコート型のバリアジャケットが展開される。
「お前………一体何を………する気………だ?」
『もう感づいているんじゃない?』
そう、こいつの目的は何となく分かってしまった。このままだと家族全員………いや、下手をすれば世界に迷惑を
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