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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第47話 仕組まれた罠
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ないし、この迷宮を抜け出すには進むしか………」
「レイ待ってて、今この壁に穴を開ける」
「優理、そんなことすればどうなるか分からない。あまりにも危険な賭けだ」

そう。ディープダイバーでも抜けられない場所でこの場を壊す様な魔力で攻撃してどうなるかなんて分からない。だからこそここで迎撃に来る敵はいないし、静かなのだろう。

「皆俺を信じて待ってくれ。必ずお前達の元に戻るから………」
「レイ………」

静かになった皆の返事を待つ。
そして一番最初に星が口を開いた。

「わかりました、レイを信じます」
「星!?」
「うん、レイなら守ってくれるもんね」
「ライ!?」
「我もレイを待とう。水無月先輩と共に帰って来てくれ」
「夜美まで………!!」

優理は不満そうだったが3人は分かってくれた。

「もしも何て事は言わない。必ず戻る!」
「いってらっしゃい」
「待ってるから!!」
「頑張るのだぞ?」
「ああ!!優理………」
「………いってらっしゃい」
「ありがとう!!行ってくる!!」

俺は優理の言葉を聞いて駆け出した………














『マスター………』
「どうしたラグナル?」

一本道を進み続けて10分ほど。それでもまだ先が見えない。
そんな中、ラグナルが俺に話しかけてきた。

『やはり戻りませんか?』
「ここまで来て今更戻れるか。それにどこに戻る?ただ同じく一本道を進むだけだぞ?それに戻るとなると完全に自分の感覚がおかしくなる」

ここまで同じ景色で戻ったり進んだりしていればいつかどっちが前の道でどっちか後ろの道かも分からなくなってしまう。

『そうですよね………』
「何だ?そんなにしおらしくしているお前も珍しい。まあデバイスに言う言葉じゃないが………」
『そう、私はデバイス何です。ですけど私の中でこれ以上進んでは駄目だと誰かが囁いているような感覚があるんです』
「囁く?一体誰が………?」

そんな会話をしているとやっと目の前に扉が現れた。

「着いたみたいだ。目的地に着いた以上、戻るって選択肢は無しだ」
『………分かりました、私も何があってもマスターの力になります』
「頼もしい限りだ。………行くぞラグナル」
『イエス、マスター!』

返事を聞いた俺はその扉の中へと入って行った………























「お待ちしておりました黒の亡霊様。………いえ、有栖零治様と仰った方がいいでしょか?」

部屋に入るとそこにはウーノさんにそっくりな紫の髪の女性とその女性を守る騎士の様に黒い鎧が三体待機していた。

「ウーノさんにそっくり………話に聞いてい
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