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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第47話 仕組まれた罠
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新暦75年8月下旬………

「へえ、地上本部でカーニバルね………」
『はい!何でもヴェリエ元帥からめでたい発表があるみたいで私達六課と七課でデモンストレーションの模擬戦も行うみたいなんです。かなり盛り上がるみたいなので良かったらお兄ちゃん達もと思って………』
「それは面白そうだな………」

蒸し暑い夜に愛しのキャロから連絡があった。何でも地上本部でカーニバルらしい。

「………しかし9月か。地上本部ってのも何か嫌な予感がするな」

スカさんが敵では無い以上、同じ時期に何かが起こるとは思えないが、一応参加するべきなのかもしれない。

「早速スカさんに連絡を………」

そんな中、スカさんから貰った端末に連絡が入った。

「おっ、丁度良い。スカさんにも連絡を取ろうと思ってた所だ………もしもし」
『零治君かい?』
「スカさん、丁度良かった。俺から連絡しようかと………」
『心して聞いてほしい。先ほどなのだが、水無月君と連絡が途絶えた………』
「先輩と!?」
『それと同時に重要な事も分かった。出来れば直ぐにでも私の所まで来てほしい、私の娘達も全て連れて』
「………分かりました」

夏の終わり、急に事態は動いた。

「先輩………」


















「皆、夜遅く集まってもらって済まない」

今回集まったのは有栖家とセッテ、シャイデ、リンス。
アルビーノ家と居候しているディートとオットー。そして駄目っ子の3人だ。

「何スかこんな夜遅くに………ふぁ………」
「済まないねウェンディ、だけど急を要する事態なんだ。皆、零治君から聞いていると思うけど、先ほど………と言っても2時間経っているが水無月君と連絡が途絶えた。恐らく拉致したのは冥王教会の連中だ」
「最近全く行動していないから油断していました。済みません、私が買い物を頼んだばかりに………」

申し訳なさそうに俯くウーノさん。だがウーノさんのせいでは無い。俺自身もすっかり油断していた。

「それで同時に分かった重要な事って言うのは何なのだ?」

俺が質問しようとした事を先に夜美が聞いてくれた。

「彼らのアジトらしい場所も分かった。………だが恐らく誘われているのだろう」
「誘いですか………」

スカさんの言う通りこれは明らかに誘い。だが………

「でも一体何で今になって………」

ディードの呟きの通り、何故このタイミングなのか分からない。冥王教会だって決戦を挑むほど余裕があるわけでもない。
その一番の理由がバルトマンともう1人の男が冥王教会の要所を次々と潰していたからだ。
同じく調査していたクアットロとディエチも彼らと遭遇した事があると言っていた。
更に度重なる失敗。管理局
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