第三章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
雰囲気の人だったから余計に気になった。やはり格好いい相手に言われた方が心に残る。
続いて社内の同僚のOL達にもだ。
「あんたメイクとか変えたの?」
「奇麗になったわよ」
「全然変えてないわよ」
これは自分のことだからよくわかっている。そんなものは全く変えてはいない。
「そんなの。全然よ」
「そうなの?」
「本当にちょっと前よりずっと奇麗になったわよ」
彼女の顔を見ながら言うのである。これでいい加減妙だと思いだした。流石にお世辞やそういった類のものではないとわかってきたのだ。
「何か御前最近な」
彼氏のその靖久とのデート中にも言われた。彼は鰻屋の息子なので彼のオフに彼女は有給休暇と取ってそれでデートをしているのだ。そのデートをしている遊園地で休憩でベンチで並んで自動販売機のお茶を飲んでいる時に言われた。二人晴れ晴れとした青空の下でお茶を飲んでいる。
「変わったな」
「靖久君も言うのね」
「俺だけじゃないのかよ」
彼はその赤茶色の長めの髪のいささか童顔の顔を少し驚かせてきた。少しばかり鋭い目が見開かれた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ