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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第32話:頭で解っていても、心は複雑……
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してはいけないし、近づけてもダメだ!

「ん〜……まぁシンの彼女も生き返った事だし、ここに居る理由も無くなったから帰るか!」
一仕事終わった様な爽快感を顔に出し、ヒゲメガネの前から退散しようとするリュカさん。
「ちょっと待て! お前等は勇者とその一行だろう……何か使命を忘れてないか?」
大丈夫ですよヒゲメガネ……リュカさんも100%憶えてて言ってますから!

「その使命って、シンが背負ってる物だろ!? 僕には関係ないじゃんか! 何で僕を呼び止めるんだよ!?」
あんだけお偉いさんの鼻を突き刺しといてソレは無いだろうに……
ヒゲメガネも天空人達も驚きの表情を隠せない。(でもルーシアさんは笑ってる……大丈夫かコイツ?)

「流石にリュカ……それは……」
俺はリュカさんの死角からビアンカさんを突き、何とか説得する様に合図を出す。
それに堪える様にビアンカさんは何とか口を開くが……

「ビアンカ……この世界(時代)を救うのは、この世界(時代)に住む者達の使命だと思うんだ! 僕達は僕達の世界(時代)を救った……頼りになる勇者(息子)と共に、魔界まで赴いて魔王を倒したんだ。何故なら僕等の住むべき世界(時代)は、僕等が平和にした世界(時代)だったから! そしてそれはここじゃない」

「で、でもリュカさん……リュカさんは俺等の生まれた世界も救ってくれたじゃないですか!? このこの世界(時代)はリュカさんにとっては過去の世界なんですから、俺等の世界より重要性が高いですよ! シン君と共にこの世界(時代)を平和にするべきじゃないですか!」

「ウルフの生まれた世界を平和にしたのは僕じゃない……勇者アルルとその一行だ。大魔王を倒したのだって偶然……つーか、うっかり光の玉を奪われちゃったから、仕方なく僕が出張っただけ。本来は僕の役目じゃない」

「だとしても……今回だって最後まで付き合ったって良いでしょう! シン君は、ティミーさんやアルルと違って頼りないのだから、多少の手助けをしてあげようじゃないですか!」
ビアンカさんの発言を阻んでまで拒絶しようとしているリュカさんの説得は大変だ……俺で説き伏せられるだろうか?

「気に入らないんだ……ヒゲメガネの思惑通りに動くのが!」
確かに……ここでシン君達に協力し、この世界(時代)の平和を取り戻したら、喜ぶのは俺達をこの世界(時代)へ送った神様連合だ。だがしかし……

「俺達をこの世界(時代)に送る切っ掛けを作ったのは、貴方の娘さんですよ! 貴方の娘が隙だらけの余計な事を言わなければ、ヒゲメガネも下手な事が出来なかったんです! 本来なら、その責任は本人がとるべきなんですが、とてもこのアホには無理そうなので、父親が代わりに責任をとる……のが親と言う物ではないのですか?」

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