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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『転生者VS転生者』
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何か一つだけ願いを叶えてやろう」

願いか……それなら!

「ならば死者蘇生を許してくれ! どうしても救いたい奴がいるんだ!!」

今よりも過去に介入していれば救えただろうが、そうする事によって生まれるはずの命を理由に俺は見捨てた……、

だからたとえあの子の死は必然であっても俺は救いたい。

これは俺のエゴだが俺はそれを貫きたい!

「死者蘇生か!? しかし う〜ん 人数にもよるな」

そういえば医療の神であるアスクレイピオスも死者蘇生の咎によってゼウスの雷によって殺されたな。

「今は一人だけだ!!」

「わかった 今回は許そう ただし! 次は認められんぞ! 次に行えば儂の雷がお主に堕ちる事を覚悟しておけ!」

「ありがとう!!」

これであの子を救える!!

「では ワシはもう行くぞ」

「あぁ ありがとうな」

「お主は見ていて楽しいからな」

「そうか……」

「あっ! それと一応この辺りは修復しておいたから心配せずともよいぞ」

アフターケア万全ですか。

「さいですか」

「それとな……今回の件においてお主には辛い事を押し付けてしまいすまなんだ」

「…………」

流石は神……どうやら今の俺の状態もわかっているようだ。

「仕向けた儂が言える義理ではないがお主に罪は無い……恨んでくれてもいい……すまなんだ」

神としてではなくまるで孫を心配する祖父のような表情で零に謝るゼウス。

「いや……今回の事は俺がこの世界に関わる以上何時かはありえた事だ……むしろ今回の件で覚悟は決まった……」

表の世界とは違い裏に関わるのなら人を殺すという事は何時かはありえた未来なのだろう。

たとえあんな狂った奴とはいえ平和な世界で育った以上禁忌感や嫌悪感がある……、

だが……今回の事で覚悟は決まった俺は俺のエゴを押し通す。

それが見知らぬ誰かを殺す事になろうとも……な。

「そうか……願わくばお主が魔導に堕ちぬ事を儂は望むぞ」

「もしも……そんな事になってしまったら俺を殺してくれ」

誰彼関係なしに傷つけるような殺人鬼になるくらいなら死んだ方がマシだ!

「わかった……じゃがそうならん事を願う」

「あぁ そうだな……」

「では さらばじゃ」

そういって光となり空へと帰っていくゼウス。

「あっ! そういや俺も早く帰らないとやばいなぁ〜」

俺はすぐに家に向かって走るが、

「零様!! こんな遅くまで何をしていたのですか!?」

案の定たっぷりと叱られました。

トホホ……

「泣けるぜ……」


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