第2章
戦闘校舎のフェニックス
第52話 幼馴染み達暴れます!
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その目だ。舐めて掛かるのは失礼と言うものだ」
「そりゃどうも」
「無駄話もこの辺でいいだろう…では行くぞ!!」
イザベラの掛け声と同時に四人は一斉に仕掛けてきた。
(……凄い…)
素直にそう思えるほど明日夏君の戦いぶりは凄かった。
騎士(ナイト)二人、戦車(ルーク)二人の四人を相手に互角以上に戦っていた。
「ぐぅ、何なのこいつは!」
「……攻撃が通らない…」
明日夏君は攻撃のほとんどを受け流していた。
たまに攻撃が当たるが、それもガードして大きなダメージになっていなかった。
しかし、いくら明日夏君が強いと言っても、ここまで相手の攻撃が通らないものなのか。
未だに攻撃しない明日夏君だが、攻撃できないのではなく、相手の隙を伺って、あえて攻撃していないように見える。
「くっ!ガードも崩せないか!おまけに余裕さえ感じられるな…」
「別に余裕って訳じゃないけどな」
「そのわりには苦を感じてなさそうだが?」
「ま、あえて言うなら…状況が俺にとって有利だった…かな」
「何?」
「さっき言ったはずだぜ…あんたらの戦いをじっくり見たって…」
『っ!?』
「イッセーが起きるまで暇だったからな」
そうか、明日夏君はゲームが終わってからの二日間を、ただ待っていた訳ではないんだ。
今日この時の為に彼女達の戦いを研究していたんだ。
そうする事で彼女達の戦い方や僅かなの癖等を調べてこの戦いに臨んだんだ。
「ついでに今のあんたらの服装はパーティー用の衣装、戦闘をする分には多少の動き難さもあるだろ?ついでに騎士(ナイト)の二人にいたっては主武装の剣を持ってきていないのはラッキーだな。こっちはともかく、そっちの騎士(ナイト)に軽い短剣は合ってなさそうだな」
明日夏君の言う通り、彼女達はゲーム時ほど動きは良くない。
だが、だからと言って四人を相手取れる明日夏君の実力は間違いなく高い。
明日夏君の防戦一方かと思われていた戦いに変化が現れた。
彼女達の動きが少しずつ鈍くなっていた。
おそらく身体的な疲れと攻撃が通らない事への焦りによる精神的な疲れが同時に襲ってきたのであろう。
それに対し、動きを最小限に抑え、尚且つ精神的に余裕を持っていた明日夏君には未だに疲労は見えなかった。
明日夏君はその隙を逃すはずはなく、騎士(ナイト)の一人(僕と戦ったカーラマインさん)に仕掛けた。
ドゴォォォン。
『っ!?』
突然、明日夏君を爆発が包み込んだ。
(これは!まさか!!)
僕はゲームの苦い思い出を思いだしながら、上を見ると、ライザー・フェニックス氏の女王(クイーン)がいた。
「うふふ。撃破(テイク)」
僕達の時と同じだ。
「残念ね坊や。詰めが甘かったようね」
僕は目の前の状況にゲームの時の悔しさを思い出した。
そんな僕の耳
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