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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0587話
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ミラーを力関係で考えれば圧倒的にシャドウミラーが上だ。実際にシャドウミラーの武力があったからこそ、オーブがあの戦争の勝利者になったというのは間違いの無い事実なのだから。だが、それでも結局俺達はSEED世界に対してはオーブを通して関わっている。もちろんこれがシャドウミラーにとって悪い事かと言われれば、答えは否だ。むしろ、余計な雑音をオーブが遮断してくれていると考えれば、かえってありがたい。だが、それはオーブという国家が信用出来る国家だからこその行為であるのも間違いの無い事実なのだ。
 そしてこのギアスの世界では、信用出来る国家は無い。世界その物がブリタニア帝国、中華連邦、EUの3大勢力によって分けられているのだから。その辺はSEED世界とも似ているが、オーブのようなある程度の力がある第三国が存在していないのが非常に痛い。それ故の、シャドウミラー出張機関として使う為の新たな国作りだ。KMFやサクラダイトと言われるような、この世界特有の技術や物質がなければもっと単純に黒の騎士団辺りに協力してギアス響団を潰すだけで済んだかもしれない。だが、その辺の利益を考えた場合は俺達の意志を示す為の国というのが重要になってくる。

「それで、具体的にはどうすると考えているのだ?」
「もちろん、馬鹿正直に1から国作りをしようなんて事は考えていないさ。有能な人材を引き抜き、国を建てる」
「……場所は?」
「中華連邦だな。あそこは上層部が糸を引く程に腐っている。だからこそ、国を切り取るのもそう難しくはない」
「……理由としては弱いが?」
「もちろんそれ以外にも幾つか理由はある。最大の理由としては、色々な意味で中華連邦が都合がいいんだよ」

 ニヤリ、と自分でも分かる程に何かを企んでいるような笑みを浮かべているのが分かる。

「まず、今回ギアス世界に対して干渉する最大の理由のギアス響団。そのギアス響団の本拠地が中華連邦のどこかにある。これに関してはまだ正確な場所が分からないが、大体の目星はついている。つまり建国する時にその一帯もこっちの勢力下にしてしまえば、ギアス響団の正確な場所を見つけやすい訳だ。それと、中華連邦は上はともかく下には有能な者達がそれなりにいる。そして、その有能な者達は今の上層部……大宦官に対して反乱を行おうと準備しているからな。そいつらをこっちに引き込む」
「……大丈夫なのか? 幾ら国を作ったとは言っても、こちらの命令を聞かないのでは意味が無いぞ?」
「その辺は大丈夫だろう。そもそも俺達がそいつらに命じる事と言えば、KMFの提供やサクラダイトの提供がメインとなる。それにこちらからの取引条件を考えると受けざるを得ないと思うしな」
「取引条件?」
「ああ。今のところ考えているのは、天子を大宦官の手から救い出す事と、ガン・ルゥの強化プランとそれ
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