入学と自薦他薦……です。
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すよね?」
「織斑。誰が発言を許可した。まぁ大まかな意味はそれであっている。あとはクラス代表は文字通りクラス長だがな。目的はクラス団結の一環と競争による向上心だな。付け足すがここで決まった場合1年間はその任から降りることはできん。それも含めて代表を選べ。」
千冬は最後に「自薦他薦は問わん」と付け加えた。
しかし、悲しきかな群れとなったヌーに1匹で挑む獅子はいない。つまり……
「織斑君を推薦します。せっかくの男子なんだから、そっちのほうが面白いと思うし。」
「あ、それいいね。」
「織斑さんを推薦します。専用機持ちだしねー。」
「私も賛せーい。」
「「はぁっ!?」」
「ほかに立候補はないか?この二人で選挙と行くが?」
泡を食った二人が反論しようとすると、甲高い声が。
「待ってください!納得がいきませんわ!」
「どういうことだ?」
目を細めた千冬がその理由を問う。
「そのような選出は認められません! 大体、織斑さんはともかく男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
セシリアはさらにヒートアップして言葉をつなぐ。
「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります! わたくしはこのような島国までISの修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」
一方春奈はというとなにやら震えている。何かを我慢しているようでも見て取れるが―――とセシリアが絞めようと言葉を紡ぐ。
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなければいけないこと自体、わたくしにとっては耐えがたい苦痛で―――」
ブチッ……誰かの中で何かが切れる音がした。
「そう。言いたいことはそれだけなの?セシリアさん代表候補の意味まったくわかってないね?それでよく候補生になれたもんだよね。」
「視野が狭いなお前。第一イギリスにもこれといった国自慢ないだろ?」
「なっ……!?」
セシリアは織斑姉弟の横槍に驚きながらすぐに体勢を立て直す。
彼女は白人であるが故に日本人よりも顔を赤くして怒髪天を突く勢いで怒り出した。
「あなたたちッ! わたくしの祖国を侮辱しますの!?」
祖国の侮辱。彼女にとっては聞き流すことのできる題ではない。しかし……
「あんたが先にうちらの国を馬鹿にしたんじゃないの?」
春奈の正論に返す言葉のないセシリア。しかし、彼女の行き場のない怒りが一夏に向けられる。
「だからって男がクラス代表なんて、耐えられませんわ!」
「ここでも女尊男卑かよ。されるほうの気持ち考え
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