入学と自薦他薦……です。
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いた。声のトーンは当たり前に落としてはいるが。
「……ほかには内緒だよ。一方的な接触だったから詳しくは話せない。でも……」
そういって春奈は胸元に下げている青い翼の様な物を引き出して箒に見せた。
「このIS、フリーダムを私に渡してマンホールに飛び込んでロストしたよ。」
箒は「ふむ」と考えるそぶりを見せて何か閃いたのかポンッと手を打った。
「そのISは実験機ということか。私の考案したブツブツ……」
流石は束の妹である。なにやら織斑姉弟を置き去りにして何かを考え始める箒。
箒は束の影響を少なからず受けておりISの設計を手伝うこともあった。故に、今の思考は彼女も自身の専用機の構想を考えているというわけである。
文武両道とはまさに彼女のことなのかもしれない。
「む?もうこんな時間か。次の授業が始まる。席に戻るぞ?」
そう言い残して箒は自分の席に戻っていった。
●
○side春奈
次の休み時間にて……あれですね。セシリアの絡み。
休み時間もほとんどないか。原作と違って束さんをあまり嫌ってないのかな?箒ちゃんは。
「ちょっとよろしくて?」
ん?この声は……
「イギリス代表候補生。セシリア・オルコットさんでいいのかな?」
私が先制して相手の視線をこちらに誘導する。
「用があるのは日本代表候補生ではありませんわ。そちらの殿方に様がございますの。」
「手短にね。もうちょっとで授業始まるし。」
「それくらいわかってますわ!」
高飛車だねぇ。家が超お金持ちだとは聞いてたけど。いや、男や周りを見下してるだけかな?
私は適当に聞き流すことにします。一夏が自分で何とかする子とわかってますのでね。
「わ、わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補性にして、入試主席のこの私を?」
む?もうそこまでいってたのかな?若干原点とは違う気がするけど。
「ごめん、知らない。代表候補生ってのはわかるけどさ。春奈がそれだからな」
「な、なんて失礼な方ですの!」
キーンコーンカーンコーン……
GJチャイム。
「〜〜〜っ!後できて差し上げますわ!逃げないことね!?」
「いや、逃げないよ。」
はたから見れば滑稽なもんだね。一夏も安定した唐変木発揮してるしね。まぁ、温かい目で見守りますか。
●
○
「諸君。少し時間を取らせてもらおう。」
千冬は教室に入るなりそう告げる。彼女の言葉を待つ生徒は静かである。
「再来週のクラス対抗戦に出場する生徒を取り決めなければならない。」
「それって、あくまでも実力を推し量るための大まかな対抗戦で
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