入学と自薦他薦……です。
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つながっている。そこから送られてくるのは、その駆動データと起動経験値、春奈個人の戦闘データなどなどである。
「ここまで節制しないとエネルギーが持たないのかな?せっかく永久機関を組み込んだのに。まぁ、諸刃の剣に変わりはないから仕方がないかな?」
束は自身の作った物に関しては人並みならぬ愛着を持っている。いや、それは当たり前だろう。彼女はISを生み出した人物の一人なのだから。
「さてと、いっくんのISも組み終わったし……まぁ欠陥機として放置されてたのを改修しただけだけど。別にいいよねー。ぶいぶい」
自らの子を自慢する教育ママのような微笑を浮かべて束はこうつぶやいた。
「いっくんの望む剣になってね。いい?―――[白式]。」
ラボの隅にぽつんと置かれた白磁の機体は窓から差し込む朝日を浴びて白く輝いていた。
●
○side春奈
「次は織斑春奈さん。お願いしますね。」
私は「はい」と答えて起立。振り返ると同時に……
「は〜るばるきたぜ、ISがくえ〜ん!!」
『……』
す、滑っただとなのです!?隣の一夏も唖然としてます。……誰のせいでこうなったと?
痛い子を見る視線が私のハートをくギュウの台詞「バッキューン」ヨロシクと打ち抜いていきます。でも私は折れないめげない諦めない。やってやろうj……
『……』
先ほど自己紹介で暗い印象を与えてくれた一夏をフォローするために(勢い任せ)自慢(?)の1発をかましたまではよかったのですが……あの、その、そんな目で見ないで箒ちゃん!!
「……あはは。これは今一つだった?まぁ、そんなことは置いといて、名前から察してる人もいるとは思いますが。織斑春奈です。姉弟共々仲良くしていただければ幸いです。皆さん、よろしくおねがいしますね。」
後ろのほうではぼそぼそと話し声が「なんだ。すっごいいい子じゃん」「痛い子って思ったけど一夏くんをフォローしたんじゃないの?」「これは、美少女な姉と弟の絡み―――今年のコミケはもらったね。」……最後のは聞かなかったことにしましょうか。
あ、いまさらですが私、地獄耳です。
それから滞りなく自己紹介も終わったころ。
ガラガラッ
「む?自己紹介は終わっていたのか。」
教室に入ってきたのは千冬姉でした。……いや、織斑先生ですね。間違っても―――
「げっ!?千冬姉ッ!?」
バシーンッ!
と、呼んではいけません。音と威力に数名の女子が若干引いています。
「お、織斑先生。会議は終わったんですか?」
山田先生がおずおずと話しかけると織斑先生は微笑んで
「ええ。山田先生。ホームルームを押し付けてしまって申し訳ない。」
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