序章・3
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私が連れて来られた部屋は巨大なモニターのある所だった。しかもご丁寧に学校で使うような机と椅子まで用意してある。
「我々トランスフォーマーの先祖はクインテッサによって生み出されたと言うのは知っているな。」
「はい。父さん達から聞きました。」
「ああ。だが、クインテッサはその時二種類のロボットを生み出した。一つは民間用、もう一つは軍事用だ。」
グリーズさんがそう言うと、モニターに二つのマークが映し出される。一つは柔和な表情のロボットを模した赤色のマーク、もう一つは鋭い顔をしたロボットの顔を模した紫色のマークだ。赤い方のマークは確かラチェットさんとロボットの姿の父さんのボディにも刻まれていた。
「この二種類のロボットが我々サイバトロンともう一つの種族デストロンへと進化する。クインテッサ星人を追い出した後、我々の先祖は文明を発達させて来た。だが、デストロンがセイバートロン星を軍事政権化すべくクーデターを起こした。我々サイバトロンはそれに対抗すべく自らを戦闘用に改造した。」
今度はモニターに戦うロボット達の姿が映し出された。
「その戦いの中で様々な技術が生み出された。その代表がトランスフォーム能力だ。」
モニターにロボットが自動車に変形する映像が映し出される。
「この技術は元は我々サイバトロンが生み出した物で、当時戦いに関しては素人だった我々の先祖が戦闘のプロであるデストロンに対抗するため、自動車などの乗り物に擬態して奇襲を行うゲリラ戦法を使っていた。」
今度は無人のバイクがデストロンの兵士に突撃して行く映像が映った。
「時が経ち、デストロンもトランスフォーム能力を身につけるようになり、トランスフォームは擬態以外に移動能力や火力の強化と言う意味も持つようになった。」
モニターには戦車や戦闘機に変形するトランスフォーマーの姿が映った。
「さらに、様々な種類のトランスフォームをするトランスフォーマーも生まれた。『トリプルチェンジャー』や『合体兵士』、『ヘッドマスター』など様々な種類が居るが、これらは普通のトランスフォーマーとして一括りに出来るから、詳しい話は後だ。今回は三種類のトランスフォーマーについて教える。」
すると、モニターにはラチェットさん、ロボットの姿の父さん、そしてグリーズさんの姿が映った。
そして、まずラチェットさんの姿がアップになる。
「まず、先程言った諸々を含む通常のトランスフォーマー。乗り物などの機械に変形する。」
その次に、父さんの姿がアップになった。
「次が『プリテンダー』。トランスフォームとは別のプロセスで有機生命体に擬態出来る種族だ。ロボットの姿ではビークルモードへの変形も可能だ。」
そして、最後にグリーズさんの姿がアップになる。
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